ザ・ノース・フェイス サーマルバーサグリッドビーニー│耳まで温かい

冬ランは寒さ対策が何より大事だ。そこで今回、最適な帽子を見つけたので紹介したい。
それは、ザ・ノース・フェイスの「サーマルバーサグリッドビーニー」。

耳までしっかり覆ってくれるだけでなく、通気性と保温性のバランスが絶妙なアイテム。これ一つで、寒さと蒸れの両方を解決してくれる逸品。

ということで、ここからは実際に使った感想を交えながら、このビーニーの魅力をレビューしていく。

サーマルバーサグリッドビーニーを購入した理由

サーマルバーサグリッドビーニー_ロゴ

まずは、購入理由はこちら

  • 耳まで覆えて風が入らなくて暖かい
  • 汗をかいても蒸れにくい特殊構造
  • 誰でも似合う万能デザイン

とまあ、欲張りな条件を挙げてみたが、これを全部満たす帽子は意外と少ない。というのも、ニット帽は暑すぎるし、薄手ビーニーは耳が冷える。ちょうどいいモデルがない。

その中で「これならいける」と思えたのがザ・ノース・フェイス。
保温性と通気性を両立したアイテムが多いので、探せばきっとあるはずと思って調べたら、本当にあった。

それが、このサーマルバーサグリッドビーニーだった。

サーマルバーサグリッドビーニーの特長

このアイテムのいちばんの特長は、名前のとおりサーマルバーサグリッドというグリッド状フリースが頭頂部に使われている点だ。

この素材がけっこう優秀で、起毛面でしっかり保温しつつ、格子の溝から熱や湿気を逃がしてくれる構造になっている。
文字だけ見ると魔法みたいな仕組みだけど、実際に触ると理屈が腑に落ちる。暖かいのに、こもらない。

調べてみると、このサーマルバーサグリッドはビーニー以外のウェアにも幅広く使われているようだ。
もし余裕があったら、同じ素材のアイテムも試してみたいと思えるくらい完成度が高い。

サーマルバーサグリッドビーニーのディテール

サーマルバーサグリッドビーニー_ノース・フェイス

まずは見た目から。
平置きした状態だと、正直オシャレには見えない。普通のビーニーとは違う独特のシルエットで、どちらかというと上級者アイテムに見える。
ただ、実際にかぶると一気に印象が変わる。

サーマルバーサグリッドビーニー_サイド

耳当て部分に使われているのは、一般的なマイクロフリース。
触ればすぐ分かる、柔らかくて温かいあの素材だ。

さらに横から見ると、ちょうどサイドが湾曲していて耳を自然に覆ってくれる形状になっている。

サーマルバーサグリッドビーニー_頭頂部

一方、頭頂部は格子状のフリースがうっすらと見える。これが今回の主役であるサーマルバーサグリッド。
見た目は薄いのに、触ると柔らかさがある。分厚くない分、熱がこもりにくい構造になっているのだと思う。

サイズはフリーサイズ

伸縮性のある素材が使われているので、サイズ展開はワンサイズのみ。
表記では頭周り56.5〜59.5cm。

サーマルバーサグリッドビーニー_大きさ

自分で平置き計測したところ、横幅は約28cmだった。厚みを含めると、表記どおりのフィット感だと思う。

サイズ感は気にならない

実際の着用感としては、締めつけ感もなく問題なし。
自分は身長168cm・体重62kgで、頭のサイズもたぶん平均くらい。
それでも窮屈さもブカつきもなく、走っていてもズレないちょうどいいフィット感だった。

実際に使用した感想

サーマルバーサグリッドビーニー_着用

誰でも似合う

まず、さすがはノース・フェイスといったところで、平置きだと正直イマイチに見えたのに、着用すると印象がガラッと変わる。癖の少ない形だから、よほど頭の形が特殊でない限りは誰でも馴染むと思う。

もちろん、似合う似合わないは他人目線だと分からないけど、走っている本人の気分が上がるかどうかが重要。その点、このビーニーはしっかり役目を果たしてくれた。

耳まですっぽり温かい

ディテールのところでも触れたように、耳部分がわずかに長めに作られている。
そのおかげで、耳に冷たい風が当たることがなく、走り始めのストレスがかなり減った。

さらに、真冬は耳当てを重ねることもあるが、このビーニーなら単体で十分だ。おまけに、アイテムが1つ減るだけでラン前の準備が楽になるのも嬉しいポイント。

頭頂部は蒸れない

サーマルバーサグリッドビーニー_ランニング後

こちらはマイクロフリース部分。
さすがに何キロも走ると多少の汗がある。

サーマルバーサグリッドビーニー_ランニング後2

一方でこちらが、頭頂部のサーマルバーサグリッド部分。
期待通り、熱を逃がしてくれるので、蒸れがほとんど気にならない。

これは、走り終わったあとの写真だけど、ほとんど汗は気にならなかった。生地が分厚すぎないこともあって、保温と通気がちょうどよく成立している。

骨伝導イヤホンは少し窮屈

自分は普段から骨伝導イヤホンを使っているが、ビーニーだとキャップに比べて着用感が少し窮屈になる。
写真のように、イヤホン部分がビーニーに押し込まれるような形になるため、どうしても無理矢理感が出る。

ただ、その締め付けのおかげなのか、いつもより音は聞き取りやすかった。(笑)

気になる点

価格がやや高い

これはノース・フェイスあるあるで、他メーカーと比べても価格はやや高めだ。
とはいえ、品質面で外れを引くことが少なく、このビーニーも価格に見合った価値はしっかり感じられた。
長く使う前提なら、コスパは悪くないと思う。

真冬以外は暑いかも

気軽に使えるビーニーではあるが、本当に寒い日以外だとオーバースペックになりそうだ。
保温性がしっかりしている分、気温が高い日はどうしても熱がこもりやすい。

現状、外気温6℃前後でちょうどよかったので、体感としては8〜10℃あたりから少し暑さを感じると思う。
とはいえ、5kmの軽いジョグなら使えなくもないが、長めに走る日は気温と相談したほうが良さそうだ。

おすすめな人

  • 朝ランで耳が冷えてつらい人
  • ニット帽だと暑すぎて蒸れると感じている人
  • 真冬でも快適に走れる防寒アイテムを探している人
  • 保温と通気のバランスを重視したい人
  • 街ランでも浮かない、シンプルなビーニーがほしい人

耳の冷たさをどうにかしたい冬ランナーには、かなり使いやすいアイテムだと思う。

まとめ

耳が冷えてストレスを感じていた冬ランが、このビーニーのおかげでかなり快適になった。
というのも、保温性だけでなく、サーマルバーサグリッドによる通気性のバランスがちょうどよく、走りながらも蒸れにくいからだ。

もちろん、値段は少し張るものの、それ以上の満足感は確実にある。
とくに、冬に走る頻度が高いランナーなら、持っておいて損はないアイテムだと思う。

最後までお付き合いいただき感謝。
これからも気が向いたらのぞいてくれると嬉しい。