アディダス アディゼロ SL / ADIZERO SL アディゼロシリーズで最もジョグに適したシューズ

今回はアディゼロシリーズから2022年の12月に発売された、アディゼロSLをご紹介。
アディゼロシリーズは個人的にもかなり好きで、色々なシューズを履いているのだけれど、恥ずかしながらこのシューズの存在を知らなかった。
本当はタクミセン9を買おうと思っていたところ、あまり進化もなさそうだし、タクミセンは結構高いし、ということでSLを購入することに。
発売中のアディゼロシリーズの中では一番お手頃で一番履きやすいと感じた、アディゼロSLを今回レビューしていく。
この記事が誰かの参考になれば嬉しい。

アディゼロSLの立ち位置

まずは現在発売されているアディゼロシリーズの中で、SLはどんな存在なのかを確認していく。
アディゼロシリーズは現在7種類のシューズが販売されていて、それぞれどのレベルのランナーに向いているのかの指標がある。

上級ランナー向け

・プライムX
・アディオスプロ
・タクミセン

中級~上級向け

・ボストン
・ジャパン

初級~上級向け

・SL

初級~中級向け

・RC

簡単にまとめるとこんな感じで、アディゼロSLはRCの次に初心者に向けられたシューズとなっている。
ただし、初級~上級向けとしたように、エリートランナーのジョグ用としても使われていたりと、幅広いランナーから支持を集めているシューズだ。

SLのスペック

ここでは、アディゼロSLのスペックを見ていく。
重さ:240g
足幅:E~2E
ドロップ:8.5mm
底厚:33.0mm
クッション素材:LIGHTSTRIKE PRO、LIGHTSTRIKE

重さは240gとランニングシューズとしては、重くもなく軽くもない。
ドロップが8.5mmとそこそこついていて、ヒールの厚さは33.0mmで公認レースに出場できる暑さが40mm以下なので、そこまで厚くはない。
厚底シューズではないかもしれないけど、決して薄底シューズとも言えない中厚底といったところ。

ソールは、クッション性、反発性を兼ね備えたLIGHTSTRIKE PROを安定感のあるLIGHTSTRIKEが支えるといった、2重構造となっている。

足幅が普通幅しかなく、ワイド幅がないのが少し残念な点。

ディティール

写真を使ってアディゼロSLを深堀していく。

フロント

つま先の反り上りは一般的で、先っぽにロゴマークが見える。
ラバーが内側に向いているのが特徴的。

バック

最新のアディゼロシリーズ特有のプルトップがある。
ただし、ボストンやジャパンは機能的な役割もしてくれそうだったけど、SLに関してはあくまでもデザイン的な要素が強い。

サイド

ソールは足の前部分にLIGHTSTRIKE PROがあり、全体がLIGHTSTRIKEの2重構造。
アディゼロシリーズの特長的なつくりとなっている。

アウトソール

アディゼロシリーズではコンチネンタルラバーが定番となっているけど、SLに関しては採用されていない。
ただし、ラバーは全体的に配置されているので、グリップ力はそれなりにありそう。

外側に少し切れ目があり、見た目もシャープに。

アッパー

LIGHTWEIGHT SANDWICH MESHというリサイクル素材が使われていて、柔らかい素材で通気性も良い。

シュータン、履き口、ヒールカップ

しっかりとした厚めの素材で、足を包み込んでくれるような作りになっている。

ヒールカップも丈夫で足への負担を軽減してくれそう。

重さは235g

26.0cmで重さは235gだった。
カタログでは27.0cmで240gなので、ほぼ誤差無し。

軽量シューズではないけれど、ジョグ用シューズとして使うのならば比較的軽い部類に入る。

ジャパン7との比較

アディゼロシリーズの中でも、スペックや見た目が似ていると感じた、ジャパン7と比較してみた。
実際に並べてみると似ているようで似ていないシューズだった。

ジャパン7は重さも202gと比較的軽めのシューズだし、使われている素材の分厚さも全然違う。

ミッドソールの作りやドロップの感じだけど、ソールの厚さが明らかに違っている。
ジャパン7に比べてSLの方が厚みがあり、よりデイリーユースに向いている印象。

SLがジョグ用シューズだとしたら、ジャパン7はスピードタイプのシューズだなと思った。

アディダス アディゼロ ジャパン7 / Adidas Adizero Japan 7 6からの進化は如何に

走ってみた感想

サイズ感

26.0cmを購入。
自分がサイズ感覚が正しいかどうかはわからないけど、今まで購入したシューズで26.0cmで外れたことは一度もない。
もちろん、今回も全く違和感なく履くことができた。

履き口のパットも分厚く、包み込まれるような感覚で、フィット感も文句なし。
幅広の方は少し窮屈に感じるかもしれないので、0.5cm程度サイズアップが必要かも。
幅広でなければいつもどおりのサイズでよさそう。

持っているシューズ一覧

アシックス ASICS GT2000 8
アディダス アディゼロ ボストン 8
ナイキ   ズームフライ3
ナイキ   エア ズーム ペガサス 38
アディダス アディゼロ ボストン10
アディダス アディゼロ ジャパン6
アディダス アディゼロ タクミ セン 8
ナイキ   エア ズーム ペガサス 39 
アディダス アディゼロ ジャパン7
アディダス アディゼロ ボストン11
アシックス マジックスピード2
HOKA    ボンダイ 8

ソールはやや硬め

履いてから数歩歩くとソールがやや硬めに感じた。
が、走りはじめるとクッション性の良さからか、その違和感は消え気持ちよく走ることができた。

少し贅沢なジョグ用シューズ

他メーカーに比べるとジョグ用シューズで定価が14,000円は少し高めの価格設定となっている。
ただ、非常によく作られていて、足首周りもフィット感も良く、速く走るというよりは地面の感覚をつかみながら楽しく走るといった印象。
毎日履きたくなるちょっと贅沢なジョグシューズ。

ペガサス39似ている⁈

価格帯や安定感、フィット感、クッション性からもナイキのペガサス39と非常に似ていると感じた。

どちらも機能的に共通している部分も多く、重さもほぼ同じ。
思わずジョグで履きたくなる、走っていて楽しいシューズであること間違いなし。

【名作ランニングシューズ】ナイキ エア ズーム ペガサス 39 / NIKE AIR ZOOM PEGASUS39 レビュー

おすすめな人

普段のジョグやLSDに

おそらく、一番履く機会が多くなるのがジョグ用シューズ。
一番履くからこそ、気持ちのいいシューズを選びたい。
そんな時にぴったりなシューズ。

初めてのランニングシューズにも

最初はランニングシューズで10,000円を超えると高価な印象を持つと思う。
自分もそうだったけど、思い切って買ってしまうとランニングをより真剣に取り組もうという気持ちも生まれる。
しかも、その価格に見合った感覚も得られるはずで、ランニングをより楽しめるようになる、ワンランク上のシューズ。

サブ4を目指すマラソンシューズとしても

マラソン大会でサブ4を目指すならレーシングシューズとしても使用できそう。
自分は一応ギリギリサブ4達成者であり、その時はマジックスピード2というカーボンシューズを履いたけど、サブ4までならクッション性に優れたジョグシューズでも十分に対応できる。むしろ、足へのダメージを想定するとこっちのほうがいいのかもとさえ思える。

ランニングが楽しくなること間違いなし

アディゼロSLは飛びぬけた特長がない代わりに、毎日履きたくなるジョグシューズとして重宝されるシューズだと感じた。
楽しく走る上で、ランニングシューズは一番重要なギアの一つでもある。
ランニングを楽しみたい人は、ぜひマイシューズのラインナップの中に、アディゼロSLを追加しみてほしい。