数年前からのランニングシューズとトレンドといえば、やはり厚底シューズ。
先駆けはナイキでシェアも圧倒的だった。
最近ではアディダスも多くの人気シューズを発売していて、少し遅れをとっていた印象を持たれているのが、日本が誇るスポーツメーカーのアシックス。
そんな中巻き返しを見せているのが2021年から発売されている「SPEEDシリーズ」
今回はその中でも初心者から中級者にもおすすめと言われている、マジックスピード2(MAGIC SPEED 2)を購入したので、レビューしていきたい。
初心者ランナーのマラソン用、シリアスランナーの練習用と幅広い層から支持を集めるシューズなので、気になる方はぜひ記事を読んでほしい。
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この記事の目次(クリックでジャンプ)
アシックス マジックスピードとは
アシックスの厚底シューズの人気を支える「SPEEDシリーズ」のラインナップの一つ。
初代モデルが2021年4月に発売され、2022年9月に発売された今回のモデルは2代目にあたる。
SPEEDシリーズの最高峰、METASPEEDの機能やデザインを引き継ぎつつ、より幅広いランナーに合わせたモデルとして発売されている。
アシックス マジックスピード2は前作からアップデート
初代モデルから進化した機能は主に3つ。
- フルレングスのカーボンプレート搭載
- ソール部分が2重構造にし厚みを厚くすることで足への負担を軽減
- メタスカイシリーズと同じASICSGRIPを採用
最大の特徴はやはりカーボンプレートが前作は前足部のみであったけど、今回からはフルレングスに搭載された点。これによって蹴り出しの強さが増し、より推進力のあるシューズに。
また、ソールに採用されているASICSGRIPによって、濡れた路面でも優れたグリップを発揮してくれるので、雨の日のランでも問題ない。
アシックス マジックスピード2のデザイン・スペック
サイド
ソールはカーボンプレートを挟むように、上層部がFF Blast Plus、下層部がFlytefoamの2重構造になっている。
FF Blast Plusはアシックスの初心者向けに作られているシューズ「ゲルカヤノ」にも採用されている、クッション性に優れた素材。
Flytefoamはシューズに軽量かつクッション性にも優れた素材で、アシックスの多くのシューズで採用されている。
フロント
正面から見るとつま先は反り返りはよりわかりやすい。
ドロップは7mmと高くもなく低くもないといったところ。
バック
デザイン的には良くも悪くもあまり特徴的な感じはしない。
アシックスのシューズはGT-2000-8以来の2足目となるけれど、ヒール部分の厚みがアシックスならではというか、包み込んでくれそうで感じがする。
ヒールカップ・履き口
ヒールカップは固くはないけど、作りはしっかりしている。
履き口に関しても足首を覆うようにクッションがあるので、足首のホールド感は良さそう。
シュータンは軽量シューズならではの薄めの作りになっている。
アウトソール
黒い部分がメタスカイシリーズでも採用されているASICSGRIP。
アディゼロシリーズのコンチネンタルラバーのようで、見た目からも高いグリップを得られそうなのがわかる。
かかと部分にさりげなくアシックスのロゴがある。
アッパー
アッパー部分はエンジニアードメッシュを採用。
伸縮性もあり通気性もある素材で、見た目も上位モデルに寄せられていて、速く走れそうな気持にさせてくれる。
気になる重さは?
ここまで何回か軽量という言葉を使っているので、重さは気になるところ。
カタログスペックでは27.0cmで約240g。
今回購入したのは26.0cmの普通幅。
その結果は…
215gと想像以上に軽かった。
あと1cmで25gも増えるとは思えないので、カタログ数値が少し多めに出されているのかもしれない。
フルレングスカーボンにしては価格はお手ごろ
価格は定価で税込16,500円。
フルレングスカーボンプレートを採用している割には価格はリーズナブル。
他社の同スペックで一番近そうなのがナイキのズームフライシリーズ。
最新のズームフライ5が定価で税込18,700円なので、比較して2,000円以上も安い。
※ここに記載したのはあくまでも定価なので、購入時期や実店舗、ネットショップでは割引クーポンやポイントの活用で定価以下の値段で購入するのは可能。
ズームフライシリーズは少し前のモデルのズームフライ3しか履いたことはないけれど、比較しても似ている印象なので、ズームフライ愛用者の方も一度マジックスピード2を試してみるのもアリかもしれない。
サイズ感
今回購入したのは、26.0cmの普通は幅になる。
履いた感じはまさにジャストサイスで、日本人の足を知り尽くしているアシックスだけあって、フィット感も抜群だった。
他メーカーのシューズと比較しても第一印象のフィット感はこれまでで一番かもしれない。
その他のランニングシューズレビューはコチラ↓
アシックス ASICS GT2000 8
アディダス アディゼロ ボストン 8
ナイキ ズームフライ3
ナイキ エア ズーム ペガサス 38
アディダス アディゼロ ボストン10
アディダス アディゼロ ジャパン6
アディダス アディゼロ タクミ セン 8
ナイキ エア ズーム ペガサス 39
アディダス アディゼロ ジャパン7
アディダス アディゼロ ボストン11
走ってみた感想
ホールド感が抜群
まず初めに思ったのがホールド感。
見た目からも足首に優しそうな印象だったけど、履いてみるとより実感することができた。
ソールはややかため
カーボンプレートを採用しているシューズにはよくあることかもしれないけれど、地面の接地感覚はややかための印象。
かたさになれるためにも薄底のシューズと併用して使うのがおすすめ。
カーボンの恩恵はキロ5分くらいから
まずはジョギング感覚でキロ6分ペースで走ってみたけど、シューズのかたさばかりが気になってあまりいい印象を持てなかった。そこで、キロ5分くらいに上げてみると気持ちよく走ることができた。
LSDとかではなく、ペース走やインターバル走に向いていると感じた。
フルマラソンでももちろん使える
今回購入したきっかけが自身の初マラソン用のシューズを探していたから。
フルマラソンの結果はギリギリサブ4を達成という初心者ランナーだけど、サブ4ペースでもその性能は発揮してくれた。
ただし、3時間を切ってくる速いシリアスランナーにとっては、やはり200gを超えるシューズは重たく感じてしまうと思うので、上位モデルがおすすめ。
初フルマラソンの大会レポートはコチラ
耐久性
ジョギング2回とフルマラソン1回の約55kmほど走った後の状態。
汚れは当然として、サイドソールのシワが少しあるものの、ソールのASICSGRIPはほぼ変化なし。
ランニングシューズにとって一番初めにダメージが出るのがソール部分。
まだ55kmだけど、状態的には耐久性は十分感じられる。
初めてのカーボンプレートに
自分自身もカーボンプレートが搭載されているシューズは、ナイキのズームフライ3に続いて2足目。
少し前のモデルとの比較になるけれど、感覚は非常に近いものを感じた。
カーボンプレート搭載のシューズはどうしても初めはかたさが気になってしまうと思うけど、それに慣れることによってタイムアップをはかれるシューズとなっている。
サブ4やサブ3.5を目指すランナーにとって、マジックスピード2はホールド感、蹴り出しに加え軽量性も兼ね備えた最適解なシューズかもしれない。