初フルマラソン!サブ4達成【あいの土山マラソン】大会レポート

先月に初めて出場した舞鶴赤レンガハーフマラソンに続いて2カ月連続の大会出場。
初めてのフルマラソン大会に出場で完走とサブ4を見事達成することができた。
あいの土山の魅力やコースにも触れつつ、初フルマラソン出場を振り返っていきたい。

興味のある方は舞鶴赤レンガハーフマラソンのレポートも合わせてどうぞ。

あいの土山マラソンとは

滋賀県甲賀市にて毎年11月頃に行なわれているマラソン大会。
日本陸上競技連盟公認のコースで陸連の公式記録としても認められる。

特徴

高低差約120mというランナー泣かせのアップダウンコースが特徴的。
滋賀県では、来年初開催予定のびわ湖マラソンを除いては、今まで唯一の一般参加できるフルマラソン大会だった。
また、今年からは値上がりして7,000円だったがそれまでは4,000円と、フルマラソン大会にしては比較的参加費が安価に設定されている。
都市型のマラソン大会では15,000円以上が当たり前となっている点を踏まえれば、7,000円でも十分に安いといえる。その代わりに完走メダルといったものはなく、参加賞は大会Tシャツのみ。

種目

フルマラソンとハーフマラソンの2つ。
フルマラソンのコース設定がきついせいか、過去の参加人数をみてもハーフマラソンの参加人数が多いことも珍しくないとか。
2022年もフル930人に対して、ハーフは929人とほぼ同数という参加状況。

コースは過酷なアップダウンコース

2022年大会からコースの一部を変更したそうなのだが、それまでのコースを自分は知らないので今回は同変更されたのかは割愛させていただきます。

画像からみてもわかるように非常にアップダウンの激しいコースとなっている。
特に18km~21km地点では50m駆け上がり70mを下るという、如何にもランナー泣かせで足に負担を強いる、まさに地獄と言っても過言ではないのかもしれない。
また、後半29km以降が上り基調になっているのも過酷で、タイムを狙える大会ではなさそうである。

当日のギア

  • シャツ(ナイキ)
  • インナーパンツ(CW-X)
  • パンツ(ミズノ)
  • キャップ(On)
  • サングラス(FILA)
  • 靴下(TABIO)
  • シューズ(アシックス マジックスピード2)
  • ウォッチ(ガーミン255)

先月の舞鶴赤れんがハーフマラソンとほぼ同じ服装にシューズだけ変更して、アシックスのマジックスピード2を新調した。

栄養補給も忘れずに

目標はサブ4なので、最低でも4時間くらいは走ることを想定。
そのためにも栄養補給は絶対に必要。冷静に考えて4時間も走り続けるって以上だとも思う。
栄養補給は前回の舞鶴赤れんがハーフマラソンでも着用した、ミズノマルチポケットパンツにある程度は入るので、今回は複数の栄養補給食を選んだ。

メダリストのリンゴとはちみつをスタート前にとって、アミノバイタルを10km、20km地点。
メダリストのカフェイン配合を30km地点で補給する作戦。
塩分タブレッツ5粒位を携帯して、気分転換も兼ねてその都度とっていく。

当日のスケジュール

今大会は明確な当日の受付といったものはなく、整列までに健康シートを渡してリストバンドをもらうといった流れ。ゼッケンの確認といったものもなく、わりとルーズで参加者的には簡単に言うととても楽だった。参加費も安価なので、抗体検査キット等も配られておらず、体調に関してはあくまでも自己判断。
もちろん自分は、当日の健康状態はまったく問題なかった。

  • 07:00 起床
  • 08:00 移動
  • 09:30 受付
  • 10:00 整列
  • 10:30 マラソン男子レーススタート

スタート時間に関しては、

  1. マラソン女子(10:25)
  2. マラソン男子(10:30)
  3. ハーフ女子(10:45)
  4. ハーフ男子(10:40)

とおそらく一番ペースの速いハーフ男子が一番最後にスタートするという、少し疑問の残る順番でスタートする。
なので、ハーフ男子に後々恐るべきペースで抜かれていくことになる。
コース幅が狭い所になると、正直危ないとさえ思った。
個人的にもこの点に関してはあまり深く考えていないけれど、マラソン女子の制限時間を5分ほど伸ばすためのような気もする。真意は不明。

いよいよ初フルマラソンがスタート

整列の30分前に会場についたので、簡単な受付を済ませて着替えをすることに。
貴重品は封筒に入るサイズのものであれば預かってくれる。
大きな荷物(バッグ)や靴は更衣室である体育館に置きっぱなしに。
まあみんな取られて困るものはないんだろうし、一応係員の人が見張ってはくれるんだろうけど、大丈夫なのかなと思うところも少なからずはある。

30分前に10時から整列開始。
FINISHラインから少し距離の離れたところにスタートラインがある。
ちょうど整列する場所が影になっていて、体が冷えるので日向で待機する人が多かった。

先月にハーフマラソン大会に参加したこともあって緊張は全くといっていいほどしなかった。
むしろ、ここから42kmも走るのかと思うと少し憂鬱な気分に。

ゲストで参加されていたオリンピックに4回出場している福士加代子さんの号砲でいざスタート!

レースポイント

1km地点

スタート後1kmでまずは高低差20mほどの坂を駆け上がる。
そこからは一度下ってから上り基調のアップダウンを繰り返しながら、1つ目のポイントなる青土ダムを目指していく。

コース全般にいえることだがずっと田舎道を走るので、自然に森林浴や日光浴をしている感じ。
空気が美味しいとはまさにこのこと。

6km地点

青土ダムの西詰に到着。

ダムに架かる橋にはたくさんのこいのぼりが。
橋を渡ってほどなく、最初の給水所があった。

ダムの壮大な景色は復路の方が見えやすそうなので、楽しみは帰りにとっておくことに。
ここからは10kmの折り返し地点、鮎河を目指しつつ紅葉といった自然を楽しみながら走っていく。

10km地点

鮎河というところで田んぼ道を一周して、青土ダムに戻っていく。
おそらく折り返し地点であろうポイントに給水所があり、個包装のチョコレートも一緒に置いていた気がする。

14km地点

再び青土ダム。
復路は湖側を走るので景色がより壮大だった。

ここを抜けると下り基調になり、自然とペースがあがってしまう。
自分のラップタイムもここからの下りが一番速いタイムだった。
でもここが一番気持ちよく走れた気もする。

18km地点

おそらくこのコースで一番の難所。
頓宮茶園へ向かう急坂。
約1kmの間に高低差60mの坂を駆け上がる。
歩いている人もたくさんいて、ここで一気にペースダウン。

茶園まで抜けるとそこからは田園地帯が広がる一本道に。
田舎特有の何とも言えない世界観を味わえる。

ここから最西端の25km地点まではほぼ下っているため、これまた自然とペースはあがるけど、ここで足を使ったことによってそれ以降のペースダウンの要因となっているような。

25km~27km地点

最西端の今郷を折り返し、今宿にあるコスモス畑を駆け抜ける。
画像が上手く撮れていなくて申し訳ないけど、この写真より実物はキレイだった。

このあとは住宅街の路地を走るルートに。
この時点で自分はもうヘトヘトの状態で途中に住宅街の速度標識を30km地点と思い込んでしまうくらい、精神的にも追い詰められていた。

37km地点

折り返し地点以降は基本的にずっと上っていて、たまに少しだけ下るといった感じに、足にダメージがくる。30kmを過ぎてからは歩いている人も珍しくなく、自分も何度か足をつりそうになったので、歩いて走っての繰り返し状態に。

そんな時にやってきたのが最後ではないけど急坂。
一気にとは行かないけど、ゆっくりと上がり15kmくらいでも通った、へつじ隧道というトンネルをくぐる。

フィニッシュまで

37km地点を過ぎると40kmあたりまで下って、最後はゴール地点まで上るという相変わらずなアップダウンコース。
フラットな道がほとんどなく、ラストの10㎞はつりそうになる足をかばいながら、スタート地点を抜けたその先のゴールに何とかたどり着いたといったところ。

FINISHの写真を忘れてしまった。
スタート前にとったアーチがFINISH地点。

見事目標達成

完走タイムは
グロスで3時間57分13秒
ネットで3時間56分33秒

見事初フルマラソン完走とサブ4切りと目標をダブルで達成することができた。
結果的に18km地点の上り坂で頑張りすぎた気もするけど、これもまた経験。
次のフルマラソンではこれ以上のタイムを狙ってみたいと思えた。

今回大会が開催されて本当によかった。
大会のスタッフの方々や沿道で応援してくれていた人たちに感謝。

参加賞は大会Tシャツ

フルマラソンの大会にしては参加費が比較的安価ということもあり、参加賞は大会Tシャツのみ。
かなり目立つ黄色のデザインでこれを着て大会を走っている人も多かった。
また、完走後の会場には福士加代子さんがサイン会をしていたので、これにサインをしてもらっている人もたくさん。
何だかんだでみなさん大会を楽しまれている様子だった。

初フルマラソンには過酷な大会

大会に参加する前にコースや制限時間(5時間)等を調べず、参加しやすくて、費用も安いということだけで選んだ「あいの土山マラソン」
実際に走ってみると予想以上のアップダウンに足が完全に終わったと思った後半戦。
なんとか前半の貯金を切り崩しながらサブ4を達成することができたけど、何回かリタイアという文字が頭をよぎったことか。
たぶんもう一回初フルマラソンの大会を選ぶのならおそらくこの大会を選ぶことはない。
ただし、この大会を走りきれたことは自信にもつながったし、ゴール後の達成感はマラソンが楽しいとも思えた。
これから初フルマラソンに挑む人にとって決しておすすめの大会ではないけど、それでも挑戦したいという自分をいじめるのが大好きな人にぜひ出場してもらいたい大会だった。

最後に今大会で着用したシューズ

今大会では初フルマラソンと意気込んで新しいシューズを購入した。
その名は「アシックス マジックスピード2」
フルレングスのカーボンにアシックス特有のホールド力も備わって、しかもサブ4を目指すランナーにとっては比較的軽量なシューズ。
また、改めてレビュー記事を書きたいと思うので、その際はぜひ見てもらえると嬉しい。