アディゼロシリーズの中でも、トレーニングやジョグに特化した「アディゼロ SL2」は、自分が最近履いた中でもかなり好感触だったシューズ。
これまで20足近くシューズレビューを書いてきたが、そのうち半分ほどがアディゼロシリーズという偏りっぷり。 そんなお気に入りブランドの中でも、SL2は特に印象に残った1足だったので詳しく紹介していく。
気になっている、購入を検討しているランナーの参考になれば嬉しい。

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アディゼロシリーズでの位置づけ
現在発売されているアディゼロSL2の現時点の位置づけをまずは確認しておきたい。
- PRIME X 2 STRUNG
- ADIOS PRO 3
- TAKUMI SEN 10
- JAPAN 8
- BOSTON 12
- SL2←ココ
- DURAMO SPEED
トレーニングやジョグに使える万能シューズで、特にこれからランニングを始めたい人や、1足でいろんな使い方をしたい人にはうってつけのモデル。
アディゼロ SL2のスペック

ここでは、アディゼロSL2のスペックを見ていく。
- 重さ:235g※片足27cm
- 足幅:E~2E※WIDEモデル有り
- ドロップ:10.0mm
- 底厚:34.0mm
- ミッドソール:LIGHTSTRIKE PRO、LIGHTSTRIKE2.0
※公式サイトより
特に注目したいのは、前作と比べてクッション性と反発力がどちらも大きく向上している点。
ミッドソールは、LIGHTSTRIKE PROをLIGHTSTRIKE 2.0で挟み込む構造になっていて、実際に走ると心地よい反発が自然と足を前に押し出してくれる。
前作との比較

前作のSLの評判もよかったけど、SL2の評判に関してはすこぶるいい。
前作から大幅に変更点があり、変化をまとめておく
SL | SL2 | |
---|---|---|
重さ | 240g | 235g |
ドロップ | 8.5mm | 10mm |
底厚 | 33.0mm | 34.0mm |
クッション素材 | LIGHTSTRIKE | LIGHTSTRIKE2.0 |
すべての点でアップグレードされており、数値的な変化だけでもかなりの進化。 さらに、ドロップが増したことで前傾姿勢がとりやすくなり、自然とスピードにも乗りやすい。
アディゼロ SL2のディティールチェック
写真を使ってアディゼロSL2を詳しく見ていく。
フロント

つま先の存在感がアップ。ドロップの変更により前傾をサポートしてくれる形状に。
バック

ヒールカップは柔らかめで、見た目以上にしっかりフィット。外側がやや浮いたデザインで安定性も向上している。
サイド


LIGHTSTRIKE 2.0とPROの二層構造がはっきり見える。今回の配色(コアブラック/ゼロメタリック/スパーク)はアクセントも効いていて個人的に好み。
アウトソール

SL2ではコンチネンタルラバーは非採用だが、グリップ性能は十分。ソール形状も前作から改良され、安定感が増している。

さらに、ソールの形状も前作から変更されており、安定性と高反発性がアップグレードされている。
アッパー

アッパーは通気性抜群の素材、エンジニアードメッシュアッパーを搭載し、長距離でも足の負担を軽減してくれる。
シュータン、履き口


万人向けにつくられたモデルだけあって、作りの丁寧さが際立っている。
また、レーシングシューズやスピード系とは異なり、見た目からも包み込まれるような安心感が伝わってくる。
重さは227g

今回購入した26.0cmでの実測重量は227g。
特別な軽量モデルというわけではないけど、ジョグシューとしてはかなり軽い部類。
そして、前作と同じサイズ感で約8gの軽量化がされているのも地味にうれしいポイント。
アディゼロ SL2で走ってみた感想

ここからは実際にSL2を履いてみた感想をレビューしていく。
サイズ感
基本的に自分はランニングシューズにおいては26.0cmを買っておけば間違いない。
ということでもちろん26.0cmの普通幅を購入。
ただ、問題なく履けたとはいえ、今回はもう少し慎重になるべきだったと感じた。
というのも、足先の作りが意外と細く、圧迫感があったからだ。
自分の場合はそれなりに余裕をもって26.0cmを履けていたので、大丈夫だったけど、たぶん26.5cmでの問題なかった気がする。
サイズ感に自信がない人はワイド幅やサイズアップを検討してみるのも良いと思う。
今まで行ったシューズレビューはこちら>>>
すべてにおいてアップグレード

基本スペックにも書いたけど、SL2は機能面においてすべて前作を上回るつくりになっている。
実際に走ってみても、着地時のクッション性は明らかに向上。
さらにフィット感と反発性がうまくかみ合っていて、走ること自体が楽しく感じられるシューズに仕上がっている。
耐久性も問題なさそうで万人におすすめできるシューズ。
コスパも完璧
前作のSLは、少し贅沢なジョグシューズという印象だった。しかし、生まれ変わった今作は大幅なアップグレードにも関わらず価格は据え置き。そのため、コストの面でも他メーカーの王道シューズたちと肩を並べられる存在になったと思う。
900km履いた後のリアルな感想

現在、SL2は約900kmほど使用。 自分はヒールストライク傾向のフォームのため、かかとのソールには削れが見られ、履き口にもやや破れあり。 それでもクッション性と反発力はまだまだ健在で、十分走れる状態だ。
とくにグリップ性能が高く、雨の日のジョグシューズとしても重宝している。 この調子なら1000kmまでは余裕で使える見込み。
初心者にも一足目として強くおすすめしたい
アディゼロ SL2は、これからランニングを始める人にも、長く走ってきた人にもおすすめできる万能モデル。
・クセがなく履きやすい ・走りやすいのにコスパも抜群 ・見た目もかっこいい
とくれば、持っておいて損はない。