8月も半ばに差し掛かろうしているんだけど、夏はランナーにとって一番厳しい季節だ。
早朝は日の出が早く、日が上ると一気に暑くなる。
かといって、夜は夜で日中の太陽の熱をアスファルトが吸収して、足元から悶々とした熱気が襲ってくる。
体感では年々暑さは増してきている気もするし、もう走るのはあきらめてもいいんじゃないかとも思えてくる。
でもそうすると走力が落ちるし、最低限は走っておきたいというモヤモヤした気持ちを抱えている。
そんな中、少しでも走りやすくなれるように、各メーカーから色々と暑さ対策のギアが発売されている。
今回は、DESCENTE(デサント) コアクーラーを紹介したい。
ランナーはもちろん、暑さ対策に悩まれているすべての人たちの参考になればうれしい。
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この記事の目次(クリックでジャンプ)
デサントコアクーラーとは
スポーツメーカー「デサント」と電気機器メーカー「シャープ」の2社によって、共同で開発された暑熱対策グッズ。
手のひらの温度を適温である12℃に冷やすことによって、体の中心温度である深部体温が下がり、体感温度を低くしてくれる暑さ対策アイテム。
適温蓄冷材を手のひらにアタッチメントで固定するので、違和感なく装着できるのも特長的。
デサントコアクーラーの同梱物
- アタッチメント
- 適温蓄冷材
内容物はこの2点のみ。
あえて説明する必要もないくらい、シンプルでほとんどの人が見ただけですぐに使えるはず。適温蓄冷材を手のひらにアタッチメントで固定するので、違和感なく装着できるのも特長的。
コアクーラーの使い方
適温蓄冷材を冷やす
当たり前だけど、蓄冷材は常温になっているので、まずは冷やさなければいけない。
凍結時間は商品にも表記されていて下記のとおり。
冷蔵庫(5℃以下):9時間以上
冷凍庫(ー18℃以下):2時間以上
氷水:1時間以上
凍結という言葉を使っているけど、保冷剤ではなく蓄冷材なので、実際は凍らずに12℃で固まっている。適温という名のとおりちょうどいい温度。
アタッチメントに装着
装着方法もめちゃくちゃ簡単。
まずは「TEKION LAB」とロゴマークが入った面を裏返す。
凍結した適温蓄冷材をバンドに装着
再度ロゴ部分が表にくるように裏返す
たったのこれだけ。再度ロゴ部分が表にくるように裏返す
あとは用途にあったシーンでコアクーラーの効果を体感するのみ
使ってみた感想
ランニング中はほどよくひんやり感
蓄冷剤の温度が12℃なので、外で使う際にはっきりと冷気を感じることはないけど、ほどよくひんやりした感じが続き、体温の上昇がない時よりも抑えられている感じがした。
保冷時間は長続きはしない
箱の説明にもかいてあるけど、持続冷却時間は約20分ほど。
なので、それ以上になると溶け始め、トータルでも30分~40分くらいがひんやりしている。
思ったほど邪魔ではない
最初装着したときは手のひらがゴワゴワするし、スマホを触ったり、途中に給水や給食がしにくいかなと思ったけど、指先は自由に動かせるので違和感なく使うことができた。
おすすめではない人
長い距離を走る人
無いよりはあったほうがいいし、真夏にロング走をする人は少数派かもしれないけれど、1時間以上走る時はない方がいいかも。
というのも、40分くらいはひんやりしてはいるものの、そのあとはまあまあ不快感もあったり、そのせいか邪魔に感じたりとはめているのが面倒に思えてくる。
身軽に走りたい人
夏とはいえ普段と変わらず必要最低限の格好で走りたい人にとっても、たぶん邪魔にしかならないと思う。
思ったほど邪魔ではないとはいえ、やはり気になると言えば気になる。
おすすめな使い方
走る前に冷やす
走っている間に溶けてしまうと、少しずつ邪魔に感じてしまう。
だから、走る前に体を冷やしてしまおうという作戦。
体を冷やしてしまえば、何もしないよりは体温も上がりづらく、走り始めが快適になる。
走った後のクールダウンに
夏に走った後は汗がなかなか止まらない。
深部体温が上昇しているからエアコンや扇風機で表面を冷ましても汗はなかなか止まってくれない。
そこで手のひらから体温を下げることで、より早く体の熱を逃がしてくれる。
走っている時に付けるのが嫌な人はこの二つの使い方がおすすめ。
ただし、定価ベースで3千円台後半と価格設定もなかなか高めなので、保冷剤等で代用可能な気もする。
他におすすめな暑さ対策
MIZUNO/ミズノ スリムマフラータオル(保冷剤ポケット付き)
以前にも紹介した、保冷剤を隙間に入れる「マフラータオル」
熱は防いでくれるし、タオルなので汗も拭ける。
さらには、首元の直射日光を妨げてもくれる。
一枚で3役をこなしてくれる優れもの。
ただし、保冷剤を詰めると重さを感じてしまうのが少し減点材料。
とはいえ、使い勝手は悪くなく、ぜひ一度試してみてほしい
塩分タブレット
物理的な対策ではなく、命を守ってくれると言っても大げさではない、塩分タブレット。
水分補給で真水を飲んでいる人もいると思うけど、それだけだと対策としては不十分。
夏場は塩分が枯渇しがちなので、こまめな塩分補給と水分補給が不可欠。
夏場に走るのは命の危険性も他の季節に比べて格段に上がる。
ほんの少しのことだけど、なにかあってからでは遅いので、準備をしすぎるというのは決して悪いことではない。
ランナーにとって鬼門と言える夏を自分自身も色々と気をつけながら走っていきたい。