冬のランニングでもよく使っているのが、マルチポケットのロングパンツ。
荷物に困ったことがあるなら、このタイプのパンツは相性がいい。自分の中では確信に近い。スマホも補給食も無理なく収まり、身軽さがかなり変わる。
最初はミズノのマルチポケットパンツを気に入って使っていた。
そのあと、ノースフェイスにも似た構造のモデルがあると知り、試してみたところ、こちらもかなり良かった。用途によってはノースフェイスのほうが扱いやすい場面もある。
どちらもよくできている。ただ、細かな性格は違う。
その違いを整理したかったので、今回はミズノとノースフェイスを並べて比較してみた。

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マルチポケットパンツの魅力とは?

マルチポケットパンツを使う理由はシンプルで、身軽に走れるから。
手ぶらで走れそうで、実はそうでもないのがランニングだと思う。
スマートフォンは常に持っておきたいし、家の鍵も必要。距離を伸ばすならドリンクや補給食も欲しくなる。意外と持ち物は多い。
- スマートフォン
- 家の鍵
- ドリンク
- 栄養補給
- お金
とはいえ、普通のランパンにはそこまで収納がない。
ウエストポーチやリュックという手もあるけれど、揺れや汗、ニオイが気になることもある。
そこで便利なのが、360度ポケット付きのマルチポケットパンツ。
荷物を分散して収められるので、揺れが少なく、体の動きを邪魔しにくい。必要なものを無理なく持てるだけで、走りやすさはかなり違う。
ウエストポーチとの違い
以前はウエストポーチを使っていた時期もあった。
けれど、距離を走るほど揺れが気になり、汗でベタつくのも少しストレスだった。
- 揺れやすい:走るたびにポーチが揺れる感覚が不快
- ズレやすい:長時間のランニングで徐々に位置がずれる
- 汗の影響:ポーチが汗を吸収し、臭いやメンテナンスの負担が増える。
マルチポケットパンツは、そのあたりがほぼ気にならない。
加えてフィット感が良く、荷物が体に沿ったまま動かない。揺れのストレスが少ないだけで、走りやすさはかなり変わる。
ミズノとノースフェイスのスペック比較
商品の正式名称は以下。
ミズノMIZUNO/マルチポケットパンツロング
ザ・ノース・フェイスTHE NORTH FACE/バーブライトランニングパンツ
まずは、スペックの比較。
| マルチポケットパンツロング | バーブライトランニングパンツ | |
|---|---|---|
| 主な用途 | ロードランニング | ロードランニング、トレイルランニング、登山 |
| ポケット | 7つ | 5つ、背面にアウター収納ベルト |
| 素材特性 | ストレッチ性に優れた素材 | ダイナミックな動きに追従するリサイクル高ストレッチ素材 |
| 重量 | 156g | 215g |
| デザイン | ランニング専用感 | シンプルでスタイリッシュ、普段着でも |
| 価格 | 7,590円 | 14,520円 |
- 重さ:ノースフェイスの方が重いが実用上は問題なし
- 価格:値段はノースフェイスが倍近い
まずはスペックから。
ミズノはランニング専用の作りで、軽さとストレッチ性が特徴。
ノースフェイスは用途が広く、ロードだけでなくトレイルや登山にも向いている。素材のタフさはノースフェイスのほうが強い。
ポケット数はミズノが7つ、ノースフェイスは5つ。
ただ、ノースフェイスは背面に大きめの収納ベルトがあり、補給食や手袋の出し入れはしやすい。
重量はミズノのほうが軽い。
走りに寄せたいならこの軽さは魅力だと思う。
一方で、普段着にも使いたいならノースフェイスのデザイン性のほうが扱いやすい。
価格はミズノが7,590円、ノースフェイスは14,520円。
差は大きいけれど、デザインや仕様にもそれなりに違いがある。
このあたりは、どこに重きを置くかで選び方が変わるはず。
収納力の違い
次にマルチポケットパンツの一番の魅力と言って過言ではない、収納力を実際のアイテムを使って比較。
今回収納したアイテムはこちら
ジェル3本
栄養補給食(えいようかん) ×2本
スマートフォン(iPhone SE)
ソフトフラスクボトル500ml(THE NORTH FACE)
まずは、ミズノ マルチポケットパンツロングから

前面にiPhone SE、ジェル3本

背面にえいようかん2本とソフトフラスクボトルが問題なく収納できた。ポケットにはまだ余裕がありそう。ただし、ソフトフラスクボトルについては500mlと容量が大きいものになるので、折りたたまないと難しい。
着用したときのフィット感はかなり良い。
そして、腰まわりのストレッチ素材がうまく伸びて、収納したものを適度に押さえてくれる。走っていても落ちる気配はなかった。
続いてはザ・ノース・フェイス バーブライトランニングパンツ。

前面にジェル2本とiPhone SE

背面には えいようかん2本とジェル1本が入った。
ただ、背面の収納ベルトとポケットが干渉してしまい、ソフトフラスクを入れるのは難しい印象。
着用感はミズノと同じく、伸縮素材で荷物が落ちる心配はなかった。
ただし、ソフトフラスクを折りたたんで試したところ、少し無理があり、取り出すときにストレスが出そうだった。
デザイン比較
実際に着用した画像がこちら

こちらはマルチポケットパンツロング

つづいてバーブライトランニングパンツ
デザインは両者でかなり雰囲気が違う。
まず、ミズノのマルチポケットパンツロングは、用途がはっきりしていて、いわゆるランニングパンツに近い印象。一方で、バーブライトランニングパンツはシルエットが細めで、見た目のまとまりが良い。
好みは分かれると思うけれど、デザイン性だけ見るならバーブライトのほうが一歩リードしているように感じた。
あわせて防寒性についても触れておくと、体感で大きな差はなかった。
そもそも、生地の厚みが少し違うくらいで、走っていると温かさはほぼ同じ。
なお、マルチポケットロングには裏起毛タイプもあるので、寒さが気になる人はそちらを選ぶ方法もある。
どんな人におすすめ?
ミズノ マルチポケットパンツロング
- できるだけ軽く走りたい
- 補給食やスマホを分散して持ちたい
- ランニング専用のパンツが欲しい
ミズノは軽さが際立っていて、走りに寄せた使い方がしやすい。
荷物を持ちながらでも動きやすく、長い距離でおすすめ。
ノースフェイス バーブライトパンツ
- 普段着や通勤ランとしても使いたい
- 見た目のすっきり感を優先したい
- ロードだけでなく、軽いトレイルでも使いたい
ノースフェイスはデザインのまとまりが良く、日常との相性がいい。
さらに、ロードもトレイルもこなせるので、幅広い場面で使いやすい。
結論:どちらを選ぶべき?
どちらのパンツも、ランニングをより快適にするための優れたアイテム。
片方だけを推すというより、目的や使い方で選び方が変わるタイプの比較になる。
- 実用性やコスパを重視:ミズノのマルチポケットパンツロング。
- デザイン性やブランド重視:ノースフェイスのバーブライトランニングパンツ。
どちらが正解というより、自分のスタイルに合う一本を選べばいい。
マルチポケットタイプは思っているより扱いやすいので、気になったら一度試してみるのもいいと思う。



