2025年に買ったシューズを振り返る【シューズレビュー総まとめ】

2025_ランニングシューズ _おすすめ

2025年も残すところあとわずか。今年も例年どおり、たくさんのシューズを購入した。
トータルで6足。さらに12月にも1足買う予定なので、最終的には7足になる見込みだ。

ここ最近は走行距離が増えた影響で、シューズの消耗も早くなってきた気がする。
加えて、物価高騰で安いモデルでも15,000円は超えてくるようになり、お財布へのダメージは正直きつい。

とはいえ、新しいシューズを箱から出して足を入れる瞬間のワクワク感は、何者にも代えがたい。
そして、最近はモデルチェンジのサイクルも長くなり、今回紹介するシューズはどれもシリーズ最新作が中心になった。

そこでこの記事では、2025年に実際に購入して走ったシューズを振り返りつつ、それぞれの良かった点や使いどころをまとめていく。
気になっているモデルがあれば、ぜひ参考にしてほしい。

シューズは使い回すのが鉄則

ランナーにとってシューズは、一番高価で一番よく使う消耗品。
だからこそ、できる限り長くきれいに履いていたいというのが本音。
とはいえ、毎日のように使うものだから、どうしても劣化は避けられない。

そのために重要なのが、一足だけを履き続けるのではなく、複数のシューズをローテーションすること。

メリットはいくつかある。

・シューズの寿命が伸びる
・練習メニューに合わせたシューズ選びができる
・いろいろなモデルを楽しめる

週1回のラン程度だと恩恵は少ないかもしれないけど、週に数回走るランナーにとってはメリットが大きい。
さらに、同じシューズを連続で履くとクッションの回復が追いつかず、ヘタりやすくなるのも要注意。

できる限りシューズは複数を使い分けたほうが、結果的に長持ちするし、練習の質も上がると思っている。

次からは早速シューズを紹介していく。

ブルックス ゴースト16

自分にとっては初めてのブルックスのシューズ「ゴースト16」

購入理由

ロングジョグ用、もしくは普段使いもできるシューズが欲しくて購入した。長い距離をゆっくり走る日が増えてきたこともあり、安定系のモデルを試したかった。

実際に走って感じたこと

柔らかすぎず硬すぎず、自然なロールが効く安定のジョグシューズ。足を包む感じのフィットが心地よい。
ただ、意外と使用頻度が高かったのはタウンユースのほう。見た目がシンプルで街に馴染むので、普段履きとして使う日が多かった。

良かった点

  • 長い距離でも安定して走れる
  • フィット感が良い
  • ペースを落としても走りやすい

気になった点

  • スピードには向かない
  • 若干重さを感じる場面もある

こんな人に合う

  • ゆっくり長く走りたい人
  • 普段履きと兼用したい人
  • クッションが強すぎるシューズが苦手な人

総評

安定した一足という言葉がぴったり。ロング走やイージーペースでは間違いなく使いやすいし、普段履きとの兼用にも向いている。
さらに、ブルックスの良さをしっかり感じられる入門シューズとしてもおすすめ。

アディゼロ ジャパン9

ジャパンシリーズは昔から好きで、つい手が伸びてしまう一足。
ジャパン9は・軽量・スピードに全振りした、アップデートというよりは全くの別物にアップグレードされていた。
というかもはや違うモデルと言っていい。

購入理由

軽量でテンポ走に使えるシューズが欲しかったから。
さらに、タクミセンほど尖ってなくて、ボストンよりもう少し軽快に走れるモデルが欲しい時期だった。

実際に走った感想

履いた瞬間から軽く、足捌きがスムーズ。
昔の薄底ほどではないけど、現代のラインナップの中ではトップクラスの薄さ。クッション性は控えめだが、着地の反発はしっかり感じられ、地面との接地感も強い。

閾値走やインターバル走で性能を発揮するタイプ。
ロングジョグではクッション性能があまりないので、やや疲れる。足裏を鍛えたい場合は使えそう。
とにかく軽量でピッチの回転を速くしたいときに履きたい。

良かった点

  • 軽くてテンポ走がしやすい
  • ダイレクト感が気持ちいい
  • 扱いやすい反発で無理に走らされない

気になった点

  • ジョグは硬くて向かない
  • クッション性は控えめなので脚が疲れやすい
  • 薄くて軽いので耐久性は気になる

こんな人に合う

  • キロ4〜4:30で気持ちよく走りたい人
  • 軽量シューズが好きな人
  • タクミセンほど尖ったシューズはちょっと…と思う人
  • ペース走の軸になるシューズがほしい人

総評

スピードも出せて扱いやすい王道のテンポシューズ。
さらに、タクミセンほど尖らず、ボストンほど重くない、その中間のちょうど良い立ち位置が魅力だ。
だからこそ、練習のバリエーションを増やしたいランナーにはかなり刺さると思う。

アディゼロ ボストン13

たしか初めて購入したランニングシューズが「ボストン8」
当時のモデルとは別物となってしまったけれど、ボストンシリーズの走りやすさは継承されている。

購入理由

ジョグからテンポまで幅広く使える万能枠がほしくて購入。
以前持っていた「ボストン11」に比べて、軽量化と扱いやすさがアップされたとのことで購入。

実際に走って感じたこと

第一印象は軽快さと安定感のバランスが良い。クッションはしっかりあるけどフニャッとせず、一定の反発でテンポよく走れる。
そのうえ、このあたりはグラスファイバーロッドのおかげかもしれない。
さらに、ゆっくり走っても沈み込みが気にならず、Eペースからキロ5前後まで上げてもストレスがない。

良かった点

  • ジョグ〜テンポまで一足で済む
  • 安定感が高くペースコントロールがしやすい
  • 履き心地がしっかりしていて疲れにくい

気になった点

  • 反発は強くないので、速いペースはちょっと物足りない
  • 内側にやや倒れ込みやすい設計で、好みが分かれる

こんな人に合う

  • ジョグ中心だけど時々スピードも出したい
  • 毎日の相棒シューズがほしい人

総評

万能型という立ち位置どおり、使う頻度が高い一足だった。

ノヴァブラスト5 TR

ノヴァブラスト5 TR_ミッドソール

アシックスのジョグ用シューズのなかでも評価が高いノヴァブラストシリーズ。
今回は通常版ではなく、まさかのTRモデルを買ってしまったところから始まった一足。

購入理由

通常モデルを買ったつもりが、うっかりTRを購入していたと気づいて逆にレビューに活かすことに。

ロード中心で走ってみた印象

ロードでも十分走れる。クッションは弾むけど沈み込みすぎず、TRだからといって硬いわけでもない。

通常版との違い

  • アウトソールのグリップが少し強め
  • 耐久性が高い
  • 重さは若干増える

良かった点

  • 安定感が高い
  • 意外とロードとの相性が良かった
  • クッションが素直で扱いやすい

気になった点

  • 通常版より少し重い
  • グリップが強いので舗装路では好みが分かれる

結論

ミス購入だったけど結果的にアリだった。ロード用としても普通に使える。

プーマ ヴェロシティニトロ4

プーマのランニングシューズとしても、万能モデルという立ち位置のヴェロシティニトロ4。

購入理由

プーマのシューズはこれまで買ったことがなく、なんとなく興味を持っていた。
万能型としての評判が高く、価格も良心的だったので試してみることにした。

実際に走って感じたこと

軽さと安定感のバランスが良く、反発も適度。ゆっくりでも速くてもそれなりに応えてくれる。

特に良かったのがフィット感。
日本人に合わせたラスト設計になっているらしく、履いた瞬間の馴染みが想像以上に良かった。

良かった点

  • とにかくオールラウンダー
  • 軽いので扱いやすい
  • 価格のわりに性能が高い

気になった点

  • 尖った性能はない
  • 軽いので、LSDでもスピードが乗りすぎてしまう

こんな人に合う

  • 一足で何でもこなしたい人
  • コスパ重視のランナー

総評

見た目以上に軽くて走りやすい万能シューズ。

さらには、耐久性がメーカー公式発表でも800kmと驚異的。

実際、現在300kmを超えたけど、ソールはほとんど減っていない。

アディゼロ タクミセン11

タクミセン11_ミッドソール

アディオスプロに次ぐアディゼロシリーズのレーシング寄りモデル。
軽量性と反発性に優れたスピードシューズ。

購入理由

スピード練習の相棒として購入。
さらに、ジャパン9よりレース寄りのフィーリングで、ハーフマラソンまでなら使えそうだと感じて選んだ。

実際に走った感想

第一印象は、とにかく軽い。
反発も鋭く、キロ5を切るようなペースでもリズムが作りやすい。

ただしジョグは硬くて向かない。
あくまでスピード練習に特化した走り方に合わせたモデルという印象。

良かった点

  • スピード練習では抜群のキレ
  • 軽いので足捌きが速くなる
  • 短い距離ならレースでも戦力になる

気になった点

  • ジョグは硬くて向かない
  • 軽量シューズあるあるで耐久性は心配

こんな人に合う

  • 400m〜1000mのインターバルをよくやる人
  • 軽量シューズが好きな人

総評

スピードを磨きたい時期には間違いなく力になってくれる一足。
軽さと反発のバランスが良く、尖った性格を持ちながら扱いやすいアディダスらしいスピードシューズ。

クラウドサーファー マックス

オンの人気モデルクラウドサーファーの派生モデル「クラウドサーファーマックス」
厚底でクッション性に優れた、デイリートレーナー向けの一足。

購入理由

クッション厚めのシューズで気分転換をしたかった。
さらに、LSDやスロージョグの日に合う相棒を探していたこともあり、このモデルを選んだ。

走り心地

硬い雲の上を踏んでいるような独特のクッション。柔らかいけど沈み込みすぎず、反発は控えめ。

良かった点

  • 脚に優しくてロングでも疲れにくい
  • 着地の衝撃を拾いにくい
  • 安定感もしっかりある

気になった点

  • スピードは出しにくい
  • 地面感がほぼないので好みは分かれる

こんな人に合う

  • クッション重視の人
  • ダメージを抑えたいジョグに使いたい人

総評

疲れにくいジョグ用としてかなり優秀なモデル。
さらに、気分転換にも使えるし、脚を休めたい日にも安心して履ける一足だった。

今だからこそ買うべき一足

マジックスピード4(値下げされていてコスパ最強)

2025年に買ったシューズとは少し話は変わるけれど、今あらためて買うならマジックスピード4を推したい。
というのも、理由はシンプルで、マジックスピード5の発売が近く、4が値下げされていてコスパが爆上がりしているから。

マジックスピードシリーズは毎年アップデートの完成度が高く、4はその中でもバランスの良さが光っていたモデル。

・軽量
・適度な反発
・ロングにも耐える安定感
・日常のテンポ走にも使える汎用性

このあたりがまとまっていて、レースでも練習でも扱いやすい万能型に仕上がっている。

マジックスピード5が発売されると、新モデルに注目が集まる一方で、4は市場から消えていく可能性が高い。
値段が落ちている今こそ、シリーズの美味しいところを手頃に味わえる絶好のタイミングだと思う。

来年のマラソンに向けて、練習の軸になる一足を探している人にはちょうどいい投資になるはず。

まとめ:2025年はローテーションの幅が広がった一年

2025年は、これまで以上にシューズの役割を意識しながらローテーションした一年だった。
ジョグ、テンポ、スピード練習など、メニューに合わせてシューズを使い分けたことで、結果的に練習の質も上がった実感がある。

そのなかで、今年いちばん頼りになった一足を挙げるならこれになる。

2025年のベストシューズ│アディゼロ ボストン13

ボストン13を選んだ理由
  • ジョグからキロ5前後まで幅広く対応できた
  • 軽快さと安定感のバランスが絶妙
  • クッションがしっかりしているのに反発もある
  • 履く日を選ばず、結果的に一番出番が多かった

特別に尖っているわけではないけど、どんな状態の日でも安心して走れるシューズは強い。
ローテーションの中心に自然と居座っていたのがボストン13だった。

総括

今年はスピード系、厚底ジョグ系、万能型とバリエーション豊富に試したけれど、最終的に走る日数が増えたこともあり、ちょうどいい万能型シューズが一番よかった。

来年も今まで履いてこなかったシューズも含めて、いろいろと試していきたい。

最後までお付き合いいただき感謝。これからも気が向いたらのぞいてくれると嬉しい。