ランニングに欠かせないのが水分補給である。特に夏場は熱中症対策のために必須だし、一方で秋冬のトレーニングでも給水はパフォーマンスを大きく左右する。
そこで今回は、大塚製薬の「ポカリスエット イオンウォーター パウダー」を実際に使用。さらに、普段コンビニや自販機でよく見かけるペットボトル版との違いや、ランナー目線での使いやすさをレビューしていく。

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この記事の目次(クリックでジャンプ)
イオンウォーターはランニング中に飲むのがおすすめ

まず結論から言うと、イオンウォーターはランニング中に飲むのが断然おすすめ。
理由はシンプルで、体への吸収力が抜群だからだ。
ランニング中に飲むならハイポトニックウォーター
いきなり横文字のわけわからん言葉を言うなと自分でも思ってるけど、水には浸透圧というものがあって、それに伴い体への吸収速度が変わってくる。
- アイソトニック飲料(ポカリやアクエリなど)は体液とほぼ同じ浸透圧 → 速やかに吸収されるが、糖分はやや多め。
- ハイポトニック飲料(イオンウォーターなど)は体液より浸透圧が低い → 吸収がさらに速く、走っている最中でも胃に残りにくい。
ランニング中の体は言わば脱水状態、そんな時は吸収力の高いハイポトニックウォーターがおすすめ。
イオンウォーターとは?

イオンウォーターは、大塚製薬が販売する「ポカリスエット」の姉妹商品で、水分補給に特化した飲料だ。
一方で、ポカリよりもさっぱりしていて甘さ控えめ。だからこそ日常的に飲みやすいのが特徴といえる。
イオンウォーターの大きな特徴はこの2つ。
- ポカリより甘さ控えめで日常飲料向き
- 水分・電解質補給に優れていて、運動時だけでなく普段の生活にもおすすめ
ポカリスエットは美味しいけれど、甘さが強いぶんランニング中は少し重たく感じることがある。
その点、イオンウォーターは薄味で胃に残りにくく、走っている最中でもごくごく飲める。普段の水分補給にも便利だが、本領を発揮するのはやっぱりランニング中の給水だと感じる。
ポカリスエットとの違いは?

イオンウォーターとポカリスエットの大きな違いは「浸透圧」にある。
- ポカリスエット=アイソトニックウォーター(体液とほぼ同じ浸透圧)
- イオンウォーター=ハイポトニックウォーター(体液より低い浸透圧)
アイソトニックは安定して水分とエネルギーを補給できるが、糖分が多めで飲みごたえがある。
一方、ハイポトニックは体への吸収がより速く、胃に残りにくい。
ランニングで言うと、練習前や休憩中にはポカリ、走っている最中はイオンウォーター、というように使い分けるとちょうどいい。
イオンウォーターはパウダーとペットボトルで成分が違う?

実はイオンウォーターはパウダー(粉末)版とペットボトル版で、微妙に成分が異なる。
イオンウォーター パウダー(原材料の一部抜粋/公式HPより)
砂糖(国内製造)、ぶどう糖、果糖、食塩、酸味料、香料、甘味料(スクラロース)
イオンウォーター ペットボトル(原材料の一部抜粋/公式HPより)
果糖(国内製造)、砂糖、食塩、酸味料、香料、甘味料(ステビア)
ざっくり言うと大きな違いは「甘味料」。
- ペットボトル版 → 人工甘味料なし(甘味料は天然由来のステビア)
- パウダー版 → スクラロース(人工甘味料)が使われている
細かな栄養成分はほとんど同じだが、甘味料だけが大きな違い。人工甘味料を避けたい人はペットボトル版、コスパや持ち運びを重視するならパウダー版、といった選び方ができる。
ちなみに、ステビアが天然甘味料だというのは意外と知られていないポイント。自分も今回調べて初めて知った。
実際にイオンウォーターパウダーを使ってみた

粉末タイプで使いやすい
1袋で180ml作れるので、ソフトフラスクに360mlの水を入れて2袋投入。
500mlだとポケットにパンパンだが、360mlならちょうど良いサイズ感で持ち運びやすい。
濃さを調整できるのも粉末タイプならではのメリットだ。
味はさっぱりして飲みやすい(甘さ控えめなので胃がもたれにくい)
水をやや多めに入れたが、味わいはほぼペットボトル版に近い。
ちょうどいい薄めの味でジョグ中は非常に飲みやすかった。
のどの渇き具合や疲労度によって感じ方は変わるけど、薄味なのがジョグ中にはよかった。
粉末とソフトフラスクだけなら超軽量
自宅で準備してもいいし、あるいはランニング途中の休憩で水と混ぜて作るのもアリだ。
さらに、粉末とソフトフラスクだけ持っていけば、公園などで簡単に給水できる。
そのうえ、必要な分だけ作れるから荷物も軽く、しかも自販機のジュース代も浮いたりして、経済的にも助かる。
イオンウォーター パウダーを使って感じたメリット・デメリット

メリット
- とにかく軽くて便利
ランナーにとって軽さは正義。荷物を極力減らしたい場合、その場で水に溶かして作れるパウダータイプは最適だ。遠征やレース会場にも持ち込みやすい。 - 甘さ控えめで運動中でもゴクゴク飲める
味は好みによるが、濃すぎるドリンクはのどに残る感じがある。イオンウォーターは薄めでさっぱりしているから、ランニング中でもごく自然に飲める。 - ランニング以外でも日常的に使える
電解質飲料は水分吸収が早いので、普段の生活や体調不良時の水分補給にも役立つ。ホットでも飲めるので、風邪のときなんかにも重宝する。 - 経済的にお得(ペットボトルを毎回買うより安い)
ペットボトルをその都度買うよりも、やはりパウダーをまとめ買いしたほうが圧倒的に安い。しかも、Amazonや楽天なら比較的安定して購入できるので、だからこそ普段のジョグで継続的に飲みたい人にはこちらがおすすめだ。
デメリット
- 作る手間はある(ペットボトル版の手軽さには劣る)
パウダーなので必ず自分で作る作業が必要。面倒だと思う人には不向き。 - 人工甘味料が気になる人はNG
パウダー版は人工甘味料(スクラロース)が含まれている。気になる人はペットボトル版を選んだ方がいい。
粉末タイプとペットボトル版の違いまとめ

それぞれにメリットがあるので、ランナー目線で整理してみた。
粉末タイプのメリット
- 軽量で持ち運びやすい(大会や旅ランに最適)
- 必要な量だけ作れるので調整可能
- 常温水でも比較的溶けやすい
- レース時は粉末を持っていける安心感
ペットボトル版のメリット
- 開けてすぐ飲める手軽さ
- 濃度が安定していて味にブレがない
- コンビニなどで手軽に入手できる
- 冷えていると暑い時期は特に快適
シーン別のおすすめ
- レースや遠征ラン → 粉末タイプ(軽量で持ち運びやすく、現地で作れる安心感)
- 普段のジョグ → 粉末タイプ(コスパが良く、継続して使いやすい)
- 日常の水分補給 → どちらでもOK(好みやシーンに合わせて使い分け)
まとめ

イオンウォーター パウダーは、夏だけでなく通年で使えるランナー向けの補給アイテムだ。
とくに普段のジョグでは便利さを実感しており、さらに旅ランや出先の練習でもペットボトル版より扱いやすい。
加えて、大会に持っていく場面でもきっと役立つだろう。
その一方で、普段はコスパ重視で粉末版を選び、逆に手軽さを優先するならペットボトル版、といった使い分けがベストだと思う。
また、風邪のときにホットで飲めるのも意外と便利だ。
さらに、イオンウォーター パウダーはランナーの日常にも使いやすい補給アイテムである。
そのうえ、家庭で場所を取るようなガジェットとは違うから、奥さんもこれなら怒らないんじゃないかな。
最後までお付き合いいただき感謝。これからも気が向いたらのぞいてくれると嬉しい。