びわ湖マラソン2023【大会レポート】記念すべき第一回大会

2023年3月12日開催されたびわ湖マラソン2023に、人生2回目のフルマラソンとして挑んできた。
記念すべき第一回大会ということもあり、注目度も高く参加人数も7000人と自身にとっても初めての大規模大会となった。
今回はコース紹介や大会概要なんかにも触れつつ、びわ湖マラソンの魅力や感想を振り返っていきたい。

びわ湖マラソンとは?

以前はエリートランナーのみで開かれていた、びわ湖毎日マラソンが大阪マラソンと統合されたことによって誕生した、大津市から草津市の湖岸を舞台に行なわれるマラソン大会。
以前開催されていた、ハーフマラソン大会のびわ湖レイクサイドマラソンはこのマラソン大会の創設に伴い消滅となった。

コース紹介

スタートはびわ湖毎日マラソンと同じ、大津市にある皇子山陸上競技場から。
ゴール地点は、草津市の琵琶湖博物館がある烏丸半島となる。
最初の2km~3km以降はほとんど琵琶湖沿いを走るのが滋賀県ならで、市街地コースというよりは、どちらかというと郊外がメイン。

フラットコース

コース高低差図からみてもわかるように、最大高低差が10mもなく、他のレースと比べても平坦なコースといえる。
ただし、小刻みなアップダウンがあり、油断しているとじわじわとダメージが蓄積されていくイメージ。

難所といえるのは3箇所

高低差はなく、フラットなコースではあるけれど、目に見えて坂を上る感覚があるの橋が3か所ある。
7km~8km地点の近江応橋
11km~12km地点の帰帆南橋と帰帆北橋

とはいえ、これすれも普段から坂に慣れているランナーの方にとってはあまり苦にはならないはず。坂が苦手な人はここは慎重に。

折り返し3回

交通規制の兼ね合いや距離合わせの関係上、なかなかワンウェイで折り返しのないコースをつくるのは難しいと思う。
びわこマラソンもまさにそうで、3回の折り返しの中で10km付近と35km付近の折り返しポイントはコース幅も狭く、慎重に走る必要がある。

エイドも充実

給水、給食のエイドもなかなかの充実ぶりで、記録狙いではなく楽しく走り切りたい人にもピッタリの大会。

当日朝の様子

8時20分がスタートだから当日の朝は5時起き。
朝食はスタート3時間前が理想ということで、炭水化物多めのおはぎを2個と焼餅を1個食べて準備完了。

最寄り駅はJRと京阪電車で駅名は両方とも「大津京」

あまり早く着きすぎて寒いのも嫌なので、スタート約1時間前の7時15分くらいに最寄り駅に到着。最寄り駅から会場までは徒歩5分くらい。

最寄り駅を降りるとランナーらしき人たちがぞろぞろと会場へ向かっていく。
大規模大会初参加の自分にとっては新鮮な光景で、流れに乗って会場前歩くことに。

会場につくとAIセンサーによる検温所があり、そこを通過していく。

会場内にはテントで仕切られた男性用の更衣室はあるものの、多くの人は外で着替えていた。
自分もウェアは事前に着こんでいたので、トイレを済ませて整列10分前ぐらいに脱いで完了。

あとはワセリンを各所に塗って、手荷物を預けて、スタートの整列へ。

そういえば受付とか特になかったなと思いながら、整列地点に向かうとようやく係員の人たちがゼッケンを見せてくださいとのこと。
ここで、ゼッケンをつけずにきている人はそうそういないと思うけど、受付らしい受付は今回はなかった。

スタートの整列はブロックごとに区切られていて、スタート地点の競技場内に入れるのは、SブロックとAブロックのみでBブロックとCブロックは競技場のすぐ横に。D~Gブロックは隣の多目的広場で待機。
ちなみに自分はEブロックだった。

いよいよレーススタート

滋賀県知事とびわ湖毎日マラソンで日本記録を樹立した鈴木健吾さんの挨拶が終わると8時20分にスタートの号令。
初マラソンの「あいの土山マラソン」でサブ4を達成したので、今回は3時間50分
切りを目標に進めていく。
5:27/kmペースで進めていけば達成できる計算

1km~10km

自分は後列のEブロックスタートだったということもあり、号令がなってからスタート地点までは、およそ6分ほどかかった。
陸上競技場を半周ほど走っていざ公道へ。

2km地点で見えてきたのはびわこ競艇場。
人も多くかなり混雑している状況だった。

3km~4km付近は、浜大津アーカとや琵琶湖ホテルを通過。

琵琶湖ホテルを過ぎて左に進むとここからが湖岸ゾーン。

しばらく走るとびわ湖ホールがあり、次の交差点を左に曲がり再び湖岸へ

写真を撮り損ねてしまったけれど5km地点に滋賀県で一番高い建物大津プリンスホテルと最初の給水場があった。

5km地点での通過タイムは26分55秒
5:23/kmペースなので、まずまず貯金できている。

6km地点を過ぎると最初の難関、近江大橋が待ち受ける。

近江大橋を渡ると左手には第一関門所のイオンモール。

そこからはイオンモールを左に舐めるように回っていき、再び湖岸沿いへ。

と思うと、すぐに湖岸から川沿いへ入る。
ここでは自分よりも前の集団とすれ違う。ここでだいだい9km地点。

10kmを過ぎてからまずは1回目の折り返し地点。
再び琵琶湖沿いを目指して河川敷を走っていく。

10km地点での通過タイムは53分45秒
変わらず5:23/kmペースで行けていていい感じ。

11km~20km

琵琶湖まで戻ってくると右手にカーブし2と3の難所、帰帆南橋と帰帆北橋へ。

まずは帰帆南橋から。

すぐに帰帆北橋に。

ここからは、10kmまでの湖岸沿いと違い、琵琶湖がより近く開放感を感じられる。

余談だけど、この後の15km地点のエイドでエイトで食べた西川餅が美味しかったけど、走りながら食べるもんじゃないなと思った。

15km地点での通過タイムは1時間20分21秒
5:21/kmにペースアップしたものの、ここから若干足裏に違和感がでてきた。

16km~中間点までは、淡々と琵琶沿いを走りゴール地点手前の中間地点を目指していく。
ここからの景色は良くも悪くも代わり映えもなく、ただただ琵琶湖を感じていた気がする。

20km地点での通過タイムは1時間46分55秒
さらにペースアップして5:20/kmにこれなら目標達成は余裕かなと。
ただし、足はだんだんと悲鳴をあげていた。

21km~30km

烏丸半島を抜けると次に目指すのは佐川美術館の横にある陸上競技場。
普段実業団のSGホールディングスの練習場としても使われているんだとか。

さあ行くぞと思った矢先の23km地点で足に違和感が発生。
左足がすこしぴきっと足がつりそうな感覚。
そこからは写真を撮る余裕もなくなり、大幅にペースダウン。

25km地点での通過タイムは2時間15分41秒
5:25/kmと貯金もほとんどなくなってしまった。

もう目標を達成することは不可能であり、ここで無理をしてしまうと、足に怪我をしてしまう可能性も大きく、体へのダメージもあると考え、目標は3時間50分切りではなく、フルマラソン完走に切り替えて頑張ることに。

30km手前で2回目の折り返し
この付近でも歩いている人は結構いた。

30km~フィニッシュ

30kmを過ぎ、すぐに左へ曲がると佐川美術館が見えてくる。
この日は気温も高く、日差しも強めだったせいか、自分以外にも歩いているランナーが少なくなかった。

佐川美術館を横目にしばらく進むと陸上競技場に到着。

ここでは、おそらく一番の目玉エイド「近江牛のローストビーフ」がお待ちかね。
しんどいながらも、せっかくなので、一枚いただくことに。
味はまさに絶品。疲れているからか余計に美味しく感じた。

陸上競技場は普段トラックとかで走らない自分にとっては、すごく新鮮で本当に気持ちよかった。

再び湖岸に戻るとしばらく南に走ってから、3回目の折り返し地点に向かうべく、ゴルフ場横の小道に入っていく。
ここはコース幅も狭く、スピードのあるランナーが駆けていくには少し危ないように感じた。

免許センターを横目に最後の折り返しを終えるとあとはゴールに向かうのみ。
この時点で残り約7km

35km通過タイム3時間31分38秒
6:02/kmペースでサブ4も絶望的に。

この残り7kmは本当にしんどくてほとんど歩きながら、ましになると少し走るを繰り返していた。
沿道のボランティアさんの応援のおかげで頑張れた。
走っている時に一声かけてもらえるのが本当に力になるなと改めて感じた。

40kmを過ぎると左手に草津の道の駅が見えてきて、もう少しでゴールを実感。

烏丸半島に入るとあと1kmの看板が。

最後の力を振り絞りゴールを目指すとまさかの上り坂が表れる。

ここでも「ここを上りきったらラストは下り坂だよ」と沿道の方に声をかけていただいて、最後の力を振り絞ることができた。本当に感謝。

坂を下るとようやくフィニッシュゲートが。

ここまで本当に長かった。
初フルマラソンが意外と上手くいったので、今回も自己ベスト更新と意気込んでいたけど、マラソンはそんなに甘いものではないなと思わされた。

結果は4時間32分51秒

ネットタイムで4時間32分51秒だった。
2回目のマラソンなので、もちろんセカンドベストとはいえ、前回の記録がネットで3時間56分33秒だから、30分以上も遅れた結果になってしまった。
初フルマラソンの時はサブ4でよかったと、どこか気持ち的にもホッとした気がしたけど、今回は悔しい気持ちが大きかった。

ゴール後の記念品

ゴールして間もなく、メダルをもらい、フィニッシャータオルを肩からかけてもらった。
他にもポカリスエット、プロテインバー、近江の茶などの戦利品も獲得。

そこから更衣室で着替えを終え、帰路につこうとすると、WELCOMEフェスタなるものが開催されていた。

協賛企業や飲食店のブースもあり、家族できても楽しめそうな雰囲気だった。

ゴール会場から最寄り駅まではシャトルバスで移動のみ。
草津駅までは20分
守山駅までは30分
ただし、草津駅の場合は駅まで徒歩10分程度のところに降ろされるので、実質駅までの所要時間は同じ。しかも路線バスを使用しているので、座席も少なく自分は立ったまま乗ることに。これが結構きつかった。

最後に今大会の着用アイテム

シューズは前回のフルマラソンに引き続き今回のマラソンも、アシックス「マジックスピード2」
ハーフくらいまでは気持ちよく走れていたけど、それ以降は足の裏に痛みが出たり、足がつり出したりときつかった。
前回はそうでもなかったけど、もしかすると今の自分の実力ではカーボンシューズはまだ早いのかもしれない。と考えさせられる大会だった。

【シューズレビュー】アシックス マジックスピード2 / フルマラソンにも使える

ウェアは上下ともにノースフェイスを着用。
特に最近購入したマルチポケットパンツ「エンデュリスレーシングショーツ」は使い心地もよくフルマラソンでも大活躍してくれた。

ザ・ノース・フェイス/エンデュリスレーシングショーツ 便利なマルチポケットパンツ

ソックスはタビオの「レーシングラン プロ」

エナジージェルは、マグオン、メダリストを使用。
10km地点でマグオン(アオミカン)、20km地点でマグオン(レモン)を摂取したけど、それ以降は歩いてしまってエイドでしっかりと補給しながらになったので、メダリストのカフェインゼリーは結局摂取せず。
賞味期限も残っているので、次回の大会で使うことにしよう。

初フルマラソン!サブ4達成【あいの土山マラソン】大会レポート