アディゼロ SL2/ ADIZERO SL2　前作より大幅アップデート

ランニングに対する気持ちが前向きになったところで、久々のシューズレビューをやっていきたい。レビューするのは自分が最も好きなシリーズの一つ「アディゼロシリーズ」。たぶんシューズレビュー記事は20記事近く書いているんだけど、半分くらいはアディゼロシリーズのシューズになっている。

そんなお気に入りのアディゼロシリーズの中で今回レビューするのはアディゼロ SL2。前作のアディゼロ SLからシリーズの仲間入りしたシューズで、シリーズの中でもトレーニングやジョグに適ししていて、初心者からエリートランナーまで誰もにおすすめできるシューズとなっている。

前作から大幅にアップデートされたと言われている、アディゼロ SL2を早速レビューしていきたい。気になる方の参考になればうれしい。

2023年1月25日アディダスアディゼロ SL / ADIZERO SL　アディゼロシリーズで最もジョグに適したシューズ

noha

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この記事の目次（クリックでジャンプ）

アディゼロシリーズでの位置づけ

現在発売されているアディゼロSL2の現時点の位置づけをまずは確認しておきたい。

上級ランナー向け

PRIME X 2 STRUNG
ADIOS PRO 3
TAKUMI SEN 10

中級～上級向け

JAPAN 8
BOSTON 12

初級～上級向け

SL2←ココ

初級向け

DURAMO SPEED

以前のSLのレビューの時にも書いたけど、SLシリーズの立ち位置は以前と変わらず、すべてのランナーに適した万能シューズとなっている。
トレーニングやジョグでその真価を発揮してくれる。

アディゼロ SL2のスペック

ここでは、アディゼロSL2のスペックを見ていく。

重さ：235g※片足27cm
足幅：E~2E※WIDEモデル有り
ドロップ：10.0mm
底厚：34.0mm
ミッドソール：LIGHTSTRIKE PRO、LIGHTSTRIKE2.0
※公式サイトより

大きな特徴はミッドソールがLIGHTSTRIKE2.0でLIGHTSTRIKE PROを挟み込む構造が採用されて反発性が増している点だ。重さも5g軽くなって足にも優しく、スペック通りの効果を発揮してくれればまさに神アプデとなりそうな予感がする。

前作との比較

前作のSLの評判もよかったけど、SL2の評判に関してはすこぶるいい。

前作から大幅に変更点があり、変化をまとめておく

	SL	SL2
重さ	240g	235g
ドロップ	8.5mm	10mm
底厚	33.0mm	34.0mm
クッション素材	LIGHTSTRIKE	LIGHTSTRIKE2.0

重さ：240g→235g(-5g)
ドロップ：8.5mm→10mm(+1.5mm)
底厚：33.0mm→34.0mm(+1mm)
クッション素材：LIGHTSTRIKE→LIGHTSTRIKE2.0

すべてにおいて変更点があり、スペックを見ただけでも前作より改良されていることがわかる。

見た目についての大きな変化はないものの、ドロップやヒールの高さの違いは比べてみるとよりわかりやすい。
これだけ変化があると履く前から結構なワクワク感があって楽しみだ。

アディゼロ SL2のディティール

写真を使ってアディゼロSL2を詳しく見ていく。

フロント

前作よりもドロップが高くなったこともあり、つま先部分の存在感が以前にも増している。

バック

若干内側に傾いていて、外側が浮いているのがわかる。
怪我防止にも配慮されたつくり。

ヒールカップは思っているよりも柔らかめ。
でもホールド感はしっかりと感じ取れて安心感は相変わらず。

サイド

前作と同じく二重構造のソールとなっていて、LIGHTSTRIKE2.0で支えLIGHTSTRIKE PROが反発性能を発揮してくれる。
今回購入したカラーのコアブラック/ゼロメタリック/スパークはサイドからの見た目が個人的には好み。アクセントカラーが目立っていてデザイン性もグッド。

アウトソール

アディゼロシリーズといえば、コンチネンタルラバーが採用されていることが多いけど、SL2に関しては前作と同じく採用はなし。
ただし、前作もそうだけど、アディゼロのソールはグリップ力も優秀で塗れた地面でも全く問題ない。

ソールの形状も前作から変更されており、安定性と高反発性がアップグレードされている。

アッパー

アッパーは通気性抜群の素材、エンジニアードメッシュアッパーを搭載し、長距離でも足の負担を軽減してくれる。

シュータン、履き口

万人に作られたシューズとあって、作りはしっかりしている。
レーシングシューズやスピード系のシューズとは違い、見た目からも包み込んでくれるのがわかる。

重さは227g

今回購入した26.0cmでの重さは227g。
特別軽いシューズではないけど、ジョグシューの中だとやはり軽い。
前作と同様のサイズ感で約8g軽量化されているのもありがたい。

アディゼロ SL2で走ってみた感想

ここからは実際にSL2を履いてみた感想をレビューしていく。

サイズ感

基本的に自分はランニングシューズにおいては26.0cmを買っておけば間違いない。
ということでもちろん26.0cmの普通幅を購入。

だが、問題なく履けたんだけど、今回はもうちょっと慎重になるべきだったと思った。
というのも足先が細めの作りになっていて、意外と圧迫感を感じてしまった。

自分の場合はそれなりに余裕をもって26.0cmを履けていたので、大丈夫だったけど、たぶん26.5cmでの問題なかった気がする。

サイズ感に自信がない人はワイド幅やサイズアップを検討してみるのも良いと思う。

持っているシューズ一覧

すべてにおいてアップグレード

基本スペックにも書いたけど、SL2は機能面においてすべて前作を上回るつくりになっている。
実際に走ってみても着地時のクッション性は大幅に向上しているし、フィット感と反発性もあいまって走るのがとても楽しくなるシューズでとても素晴らしい。

耐久性も問題なさそうで万人におすすめできるシューズ。

コスパも完璧

前作のSLをちょっと贅沢なジョグシューズと表現したけど、生まれ変わった今作は大幅なアップグレードにも関わらず、価格が据え置かれたことによって、コストの面でも他メーカーの王道シューズたちと肩を並べられる存在になったと思う。
ナイキのペガサスシリーズの最新作とまた比較してみたいところ。
まだ買ってないけどね。