「趣味はなんですか」という問いに対して「ランニングです」と答えると、その後に「なんで走ってるのですか」「何が楽しいのかがわからない」とよく言われます。そもそも趣味や嗜好に対してこういう質問をすることもされることも多いけど、その答えは人によって違うので、あまり意味のある質問ではないのかもしれません。しかし、自分自身も答えは持っているものの、改めて考えてみるとうまく説明できないことが多いです。
そこで、今回は「なぜ走るのか?」をテーマに自分自身の考えを深掘りしていきます。これからランニングを始める人や同じランナーさんの参考になれば嬉しいです。
X(エックス)では日々のランニングを中心につぶやいています。
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【結論】ランニングの楽しさは走ってみないとわからない
で、いきなりですが、なぜ走るのか?何が楽しいの?の問いは間違いなく、走ってみたらわかるです。
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、実践することが一番手っ取り早い方法です。そこで、楽しくなかったり、ただひたすらしんどいだけだったり、もう走りたくないと思えばそれがランニングに対する答えになります。
走る理由は人それぞれで、ランナー毎に目的や意義は変わってきます。それぞれが導き出した答えこそがその人が走る理由です。
きっかけはダイエット
走り始める理由も人それぞれで、ダイエットであったり、趣味であったり、マラソン大会にエントリーしたことがきっかけだったり、全員が同じということはありません。
自分の場合は、完全にダイエット目的でした。
気づけば体重は過去最高
年齢を重ねるごとに運動をしなくなり、好きなものを好きなだけ食べたり、お酒を毎晩飲んだりと健康管理とは言えない食生活が続きました。で、気づけば体重は過去最高…これは何とかしなければと思い、選んだのがランニングです。
当時の体重は168cm66kg
肥満とまではいかないまでも、普通にぽっちゃり体型です。
ランニングはお金がかからなさそう
ランニングを選んだのは一人でできて、シューズさえ買えばできると思ったからでした。実際にその通りでランニングをするだけなら、ウェアは家にある汚れてもいい半袖短パンを使って、5000円くらいのシューズを買えば簡単に始めることができます。それでもって、走るだけなら一人で好きな時間にできるので、一番お手軽と言えばお手軽です。
でも、ランニングにハマると想像以上にお金がかかることに、この当時はわかっていません。
ランニングにハマると負担がのしかかる
たまたま、自分はランニングの魅力に出会い現在も続けることができていますが、ここまで来るとランニングにかける時間とお金が当初考えていたものとは全く違った形になりました。
月に150km以上走る
ランニングにハマると走らない日が気持ち悪くなり、3日も空けると嫌になりそうな気がするので、間隔と詰めて走るようになります。月150kmだと週にするとだいたい35km〜40kmを走る必要があります。一日に平均すると5kmは最低でも走らなければいけません。準備も含めると1時間は必要で、ランニングが生活を占める割合が結構あるのがわかります。ペースにもよりますがエリートランナーだとさらに時間を費やしているので、趣味ではなくもはや生活の一部と言っても間違いではないのかもしれません。
マラソン大会のエントリー費
ある程度走れるようになると目標がほしくなり、多くの人がマラソン大会を目指します。そこで、のしかかってくるのがマラソン大会のエントリー費用です。距離や開催場所にもよりますが、フルマラソンだと10000円以上、ハーフマラソンだと6000円以上が大体の目安になります。さらに遠方になると交通費や宿泊費や旅費が加算され、旅行に行くのと変わらない金額が必要になったりもします。そこは、旅行ついでにフルマラソンを走る!というポジティブ思考で考えるとしましょう。
シューズ沼にハマる
ランニングでいちばん重要なアイテムと言えば、もちろんランニングシューズ。最初は5000円くらいのを買っていたけど、ハマりだすと本格的なシューズが欲しくなって、10000円超えのシューズが欲しくなります。で、次にいろんなシューズを履いてみたくなって、気づけば玄関に5足もあったり、なんてのは自分だけではないはず。しかも、最近のシューズは値段も上がっていて、15000円でわりと普通だったりします。一般サラリーマンが毎月買おうと思うと、そりゃお金が無くなっていくわけです。
どうでもよかったウェアにもこだわりが
シューズの次はとうとうウェアにも手を出します。ファストファッション系で手頃に済ませばいいものを、人間の物欲は底なしなので、お気に入りブランドがついつい欲しくなりがちに。自分はノースフェイスをわりと気に入って買っていますが、いかんせん価格は高いので、一着をヘビーローテションして使っています。自分はあんまり、私服にお金をかけていないので、ランニングウェアはこだわりたい派です。
特におすすめはマルチポケットパンツ
マラソンにおける自分の現在地
ランニング歴約5年ほどの自分はマラソン大会にも複数参加してきました。
マラソン大会での自己記録
あいの土山マラソン2022 3:56:33(フルマラソン)
びわ湖マラソン2023 4:32:56(フルマラソン)
舞鶴赤れんがハーフマラソン2023 1:44:05(ハーフマラソン)
フルマラソンでは何とかサブ4を達成し、初心者ランナーから少しだけ抜け出したようなレベル感です。
目標はサブ3.5
現在の実力的にぎりぎりサブ4を達成したレベルですが、直近の目標は3時間50分で、いずれはサブ3.5(3時間30分)を目指したいと考えています。
ランニング自体を楽しむというだけで問題ないのかもしれません。でも、一度マラソン大会に出場するとついついタイムも気にしちゃうんですよね。
ランニングを続けるメリット
ランニングを続けることは様々なメリットがあります。その中でも特に感じたメリットを紹介します。
体調管理ができる
ランニングをすれば健康的になるとよくいいますが、実際に体の調子は基本的にはいいです。また、ハードに続けない限りガリガリに痩せていくことはないけど、確実に太りにくい体質にはなっています。食事も暴飲暴食は駄目ですがあまり気にしなくても大丈夫。糖質や脂質を摂りすぎと言われている現代人にとってこれはかなり嬉しいはず。
自己肯定感が上がる
ランニングは目標を定め、それを目指すにはどうすればよいのかというのを日頃から考えています。そこで、走る日のスケジュールを組んだり、準備をしたり、実際に取り組むことで身体的にも精神的にも満足感があり、自己肯定感が自ずと向上します。やはり続けるのが大事。
ストレスが軽減
気分がモヤモヤするときこそ体を動かして、何も考えずに淡々と走り続けることで、完全にストレスが消え去ったとはいかないまでも、ある程度はスッキリした気分になれます。逆に悩みや課題を考えながら走ると、意外を思考が整理されたり、仕事のアイデアが生まれたりと自分と向き合う時間にするのにも最適です。
よく眠れる
そりゃそうだろうと思いそうなところですけど、実際によく眠れます。普段の疲れにプラスして走ることにとって、ストレスも軽減され自律神経も整うことによってより睡眠の質が向上する気がします。ただし、寝る直前に走ったり、普段と違う生活をした日は、興奮状態やリズムの乱れによる影響で逆効果になることもあります。
ランニングを続けるデメリット
メリットをいくつかあげましたが、もちろんデメリットもあります。
時間がなくなる
当然ですが準備も含めるとランニングは結構時間がかかります。
準備(着替え等):10分〜15分
ランニング:30分〜1時間
シャワー:10分〜20分
人によって時間は大幅に変わりそうですが、準備からシャワーまでの時間を少なく見積もっても、最低でも50分は必要です。20km以上のロング走をした日なんかは3時間くらいかかるなんてことも。日常的な趣味にそんなに時間を取られたくないよ!という人にはランニングはおすすめできないのかもしれません。
意外と風邪はひきやすい
ランニングは免疫力を高めるとよく言われます。科学的なことはわからないですが実際に、自分もそうだと思います。だからといって風邪をまったくひかないのか、と言われれば決してそうではありません。むしろ、ハードなトレーニングをしたりすると、免疫が一時的に低下し、風邪を引いてしまうこともあります。実際に自分もそうでした。なので、ランニングをしているから大丈夫というのは怠慢で、日頃からの体調管理はとても重要です。
常に足が痛い
全員というわけではありませんが、足の痛みに悩まされているランナーは少なくありません。致命的な痛みの場合は、休養すればいいだけです。でも、実際にはそうではなく、耐えられる痛みという人が大半であり、痛みを堪えたり休養したりしながら付き合っています。正しいフォームや準備、適切なトレーニングによって、防ぐことは可能なですが、それがなかなかできないのがランニングの難しいところ。
モチベーションは人それぞれ
ただ走りたい
理由なんてない!ただ走りたいから走るんだ!
たぶん理由をうまく答えられない人は、おそらくほとんどこれです。プロのスポーツ選手でもその競技が好きだから続けられるし、色んなことを我慢して競技にすべてを捧げることができている。という言葉はよく聞きます。好きなことをするのに、理由はいらないのかもしれませんね。
ライフワークのひとつに
ただ走りたいとはちょっと違ったニュアンスになりますが、走らないと落ち着かないという人も多いです。自分もこの理由には少なからず、当てはまっている気がして、走りたくない日でも走らなきゃという焦燥感みたいなものに苛まれてるときもあります。趣味でもなく仕事でもなくという、人生において必要なものというなんとも言えない立ち位置。
マラソンでベストを更新したい
おそらくランナーの中で最も多いのが大会に向けてランニングに取り組んでいる人たち。もちろん自分もそうで、大会で自己ベストを目指して日々のランニングをしています。出場するには良い記録で走りたい。と意気込むのもいいですけど、たまにはゆるめのペースでマラソン大会を楽しむという形もいいのかもしれません。
ランニング時計に囚われている
今や多くのランナーが必ず持っていると言っても過言ではない、GPS付きのスマートウォッチ。ランニング時にはタイムや心拍数を計測したり、日常使いではキャッシュレス決済に対応していたりと、ランナーにとっては普段から手放せません。というかこれがないともう生活が成り立たないというレベルまで。それほど依存度が高いものだからか、以前に相棒のガーミンが故障した時は、ランニングが計測できないという理由でその時期はモチベーションが一気に低下しました。その時にランニングウォッチへの依存度が如何に高いのかというのを思い知らされ、今もなお変わっていません。
趣味がある幸せ
アラフォーにもなると、意外と趣味がないって人は周りにも多数見かけます。
その中で「趣味はなんですか」と聞かれた際に即答で「ランニングです」と答えられるのは、ある意味幸せなことなんだなとつくづく感じます。ランニングによって、仕事や私生活の疲れやストレスが軽減され、終わった後の爽快感や大会での達成感を得ることは人生において貴重な体験の一つです。夢中になれる趣味があることで、日常に変化が生まれ、人生がより充実したものになるのだなと日々感じています。
ランニングは楽しい
冒頭でなぜ走るのかについて走ってみたいとわからないと、言いましたが結局はみんな走ることが楽しいからランニングを続けています。
自分自身と向き合い、運動によりセロトニンが分泌され幸福感が増し、日常に彩りを加えてくれる素晴らしいモノです。さらに、ランニング中には新たな景色を発見したり、季節の移り変わりにも敏感になったりできるのも魅力の一つです。
楽しいからこそ続けられる。
これこそがランニングに取りつかれたランナーが出す答えの一つです。