一度はやめようかと思っていたマラソンに再び火がついたのが昨年(2024年)の5月。そこから徐々に走行距離を伸ばし、前回屈辱を味わったびわ湖マラソンに再び挑戦してきました。そして、自己ベストの3時間56分を上回る、3時間45分切りを達成!今回は3回目の開催となるびわ湖マラソンを振り返っていきます。
第一回の記事もあるので、お時間のある方はぜひ合わせて読んでもらえると嬉しいです。

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びわ湖マラソンとは

滋賀県で行われる最大のマラソンイベントで参加者は約7000人の中規模〜大規模大会です。
以前はびわ湖毎日マラソンという実業団選手や上級市民ランナーしか出られない大会でしたが、様々な理由で大阪マラソンと統合されるかたちになりました。
そして2023年に第1回大会が開催され、2025年には無事第3回目を迎えます。
前週や前前週に東京マラソンや大阪マラソンが開催されるということもあり、実業団選手を見かけることはあまりありませんが、滋賀県の市民マラソンとして定着しつつある大会です。
びわ湖マラソンの魅力は
主な特徴は以下のとおり。
- ほぼフラットの平坦コース
高低差は約10mとほぼフラット。途中に橋のアップダウンが多少あるものの、初心者にも走りやすいコース。 - 琵琶湖と山々の景色が楽しめる。
琵琶湖はもちろん、対岸の比叡山や比良山系の景色も楽しめる景観が魅力。 - 地元グルメエイドが充実
滋賀県の銘店がエイドに用意され、お餅やパンにメロンジュース、近江牛ローストビーフといった、地元の魅力が詰まっている。 - 今大会から多くのペーサーを導入
市民ランナーにとっては、大きな大会でしか出会うことができないペーサーが10個の時間帯で導入。
3時間00分、3時間15分、3時間30分、3時間45分、4時間00分、4時間15分、4時間30分、5時間00分、5時間30分、6時間00分
2時間台はいないけれど、市民ランナーにとってボリュームゾーンである各目標タイムにペーサーがいてくれるのは非常に心強い。
コースの特徴

スタート地点:皇子山陸上競技場
ゴール地点:烏丸半島
大津市の皇子山陸上競技場をスタートし、草津市のai彩広場とメロン街道でそれぞれ折り返し、ゴール地点の烏丸半島をぐるっとひと回りし、琵琶湖大橋手前で3回目の折り返しをし、再び烏丸半島を目指すコース設定となっています。
ほぼほぼフラットで、アップダウンで気になるのは3箇所ほど。
- 近江大橋(7km付近)
- 帰帆南橋と帰帆北橋(11km~12km地点)
- ゴール直前の上り坂(42km地点)
といっても、本当にそんな大げさな坂ではなく、フラットの中にちょっとしたアップダウンがあるという感じで、あんまり気にしなくても大丈夫です。最後の坂だけは力の残り具合によっては堪えるかもですが。
いざレース会場へ

最寄り駅はJR大津京駅と京阪大津京駅の2つ。
県外から参加する人はJR大津京駅を利用する人が多そうです。
駅からは徒歩5分もかからずに、皇子山陸上競技場にアクセスできます。
交通手段は徒歩のみで駐車場はありません。といってもスタートとゴールがかなり離れているので、車できても不便です。
荷物をあずけて待機場へ

荷物は7時50分までに預けなければならず、トイレを済ませることを考えると40分までには預けるのがおすすめです。
というのも、トイレはどこも混雑していて、ゆっくりしているとスタート待機時間に間に合わない可能性があります。
スタート地点へ

待機場へはスタート15分前の8時5分には到着していなければならず、間に合わない場合は最後尾スタートとなります。スタートで遅れを取らないためにも余裕を持った行動を心がけましょう。
自分はCブロックスタートだったので、トラックではなくインフィールドで待機です。
また、午前8時ということもあって、気温は3度と低くレインコートやゴミ袋で寒さ対策をしている人も多かったです。
7000人規模ということもあって、さすがの人だかり。冷静に考えるとこんなにランナーがいることに驚きつつも、自分も含め今から42km走るなんて、ほんと変人の集まりだなーと心のなかで思っていました。
レース振り返り
レーススタート

Sブロックを皮切りにいよいよレーススタートです。
自分はCブロックなので、5分〜10分くらいロスするかなと思ったのですが、約3分遅れでスタートできました。
まずは、陸上トラックを300mほど走りロードに繰り出していきます。
運営側もレインコートを着ている人が事前に多いことを予測してか、ダストボックスや係員の人が受け入れてくれたりと、ランナーに取っては非常にありがたかったです。あと、S~Bでスタートした人たちのジェルがいたるところに落ちていて、もったいないなー、拾いたいなーと思いながら駆け抜けていきました。
〜5km 3時間45分ペーサーを見つけたい
陸上競技場をでてすぐは非常に混雑していて、最初の1kmは5分40秒と想定より10秒以上もかかってしまいます。
ただそこは焦らずに、まず初めに考えたことは目標の3時間50分よりは少し速いですが貯金を作ることも考えて、Bブロックの最後尾からスタートしている3時間45分のペーサーを探すことにしました。
ただ、ペーサーらしき人がなかなか見つからず、マイペースで刻むことを3km地点で決意しました。
5kmの通過タイムは約27分(ネット)と1km5分24秒ペース。順調のひとこと。
〜10km

7km付近で最初の難所である近江大橋を渡ります。歩道もあり普段でも走ることは可能だけれど、車道を多くのランナーと一緒に走るのはやはり新鮮です。
橋を渡り、イオンモールも回りながらいよいよ琵琶湖沿いに突入です。
10kmの通過タイムは53分(ネット)1km5分12秒にペースアップ。気持ちよく走れています。
〜15km

10km過ぎには2つ目の難所、帰帆島にかかる南橋と北橋の2連続の坂が待ち構えています。おそらくこのコースにおいて、一番の傾斜となっていますが、序盤ということもあり、全然苦しさは感じなかったです。後半だともしかすると挫けてたかもですが…
〜中間地点

湖岸道路を5kmほど走った後にメロン街道からai彩広場を折り返す、田んぼ道をスライドしながら爆走します。
ai彩広場では音楽隊の応援もあったり、元気づけられました。

メロン街道のエイドでは地元の名物メロンを絞ったジュースも提供されていて、せっかくなので一杯いただきました。ただ、めちゃくちゃ甘かったので、水とセットでもらうことをおすすめします。
ここまでの通過タイムは1時間51分
頭の中で計算して、あれっ!3時間45分イケるやん!と思い、足の調子も悪くなかったので、目標を上方修正することにしました。
〜25km

中間点を過ぎ、メロン街道のエイドを抜けてからは再び湖岸道路です。
ゴール地点の烏丸半島を目指し、琵琶湖の景色と比叡山を見ながら淡々と走ります。ただ、車道が普段は信号もあまりなく、スピードが出るということもあって、カーブが傾斜していてサーキットでいうバンクのようになっていました。
その点はわりと走りづらかったです。
〜30km

25kmを過ぎるとゴール地点の烏丸半島を一度通過します。目の前のゴールを通過するなんてある意味残酷です。
この時点でスタートしてから2時間30分くらい経過していたので、トップの選手たちはすでにゴールしている様子でした。いやエリートランナーはモノが違うなんて思いながら、自分自身もゴールを目指すべく再び気持ちを入れ替えます。
烏丸半島のエイドにも滋賀県名物の「サラダパン」が提供されていて、一つもらったのですが非常に美味しかったです。ただ、こちらも口の中がパッサパサになるので、水分必須です。
サラダパン
滋賀県長浜市にあるつるやパンで作られている、コッペパンにたくあんとマヨネーズ和えたものが挟まれている、名物パン。
一見ミスマッチにも思える組み合わせだが、酸味と甘味が融合されてクセになる味わいに。県外からのファンも多い。
〜35km

SGホールディングスグループ陸上競技場のトラックを目指し、湖岸沿いをひた走ります。
なんといってもそこにはびわ湖マラソンで一番豪華な補給食「近江牛ローストビーフ」が提供されています。沿道で応援してくれている人の中には、ローストビーフまであと◯kmというプラカードを持っている人も何人か見かけました。
また、烏丸半島を抜けてから沿道の応援が少しすくなくなるのですが、35km前後で再び応援してくれる人が増え、ゴールまでのパワーを与えてくれます。
35km地点でのタイムは3時間4分
残り約7kmを40分、1km5分40秒でいけば3時間45分でゴールできます。足はさすがに疲れているけど、タイムはそんなに落ちていないし、問題ない!と最後の力を振り絞ってゴールに向かいます。
〜40km ついにペーサーが視界に

35km付近の陸上競技場を抜けると、再び湖岸沿いにもどりゴールである烏丸半島を目指します。後続のランナーさんとスライドし、変な一体感を覚えながら走ります。

と淡々と走っているとついに視界にペーサーに風船らしきものが目に入ってきました。
足はいつ攣ってもおかしくない状態でしたが、せっかく見つけたペーサーを逃すまいと1kmずつ距離を詰めていきます。
ゴール ついにペーサーを追い抜いた

40kmを過ぎるとゴールはすぐそこに。41km付近でようやく3時間45分のペーサーに追いつくことができました。5人〜7人くらいの少ない集団でしたが、先頭で声をかけあっていて「もう目標達成は間違いないです!慌てずいきましょう」と聞いて追い抜こうとした気持ちをグッとこらえて、付いていくことにしました。この一声のおかげで冷静になれた気がします。

最後の難所の坂を越えるとゴールですが、この何でもない坂が41kmを走ってきた足には堪えます。最後の力を振り絞り、たくさんの応援をいただきながらようやくゴール!長い道のりでしたが3回目にして初めて一度も歩かずにゴールすることができました。
3時間40分37秒で見事自己ベスト更新

記録はネットタイムで3時間40分37秒とこれまでの自己ベストが3時間56分を大幅に更新することができました。グロスでも3時間43分とネットタイムとともに3時間45分切り達成です。
これまでのフルマラソンは自分の走力以上に前半に突っ込むことが多かったですが、今回は最初から最後までほぼイーブンペース。一番速かったラップが42kmと余力というより気力が振り絞りました。
後半きつかったけど、ペースを維持することができたのは、本当に嬉しくますまずマラソンの魅力に取りつかれそうです。
完走メダルとタオル

ゴール後にはスタッフの方からタオルとメダル、そしてポカリスエットが手渡されます。ヘトヘトの中「お疲れ様でした」と声をかけていただき、感謝の一言では表せないくらい嬉しかったです。あと、スタートとゴールでMCをされていた、DJケチャップさんの掛け声もすごく胸に響きました。フルマラソンは自己満足の世界だけど、本当に走ってよかったと心から思えました。
ゴール後は船に揺られて温泉へ

ゴール後は手荷物を受け取り、ランナー限定でおにぎりと豚汁が配られていたので、美味しくいただきました。他にも有料のキッチンカーも多く出店されていて、滋賀県のグルメを堪能できます。
ただ、ゴール地点の場所が最寄り駅からも遠く、走り終えた状態での徒歩は難しく、移動手段は無料のシャトルバスもしくは有料で琵琶湖を船に揺られながら大津港か温泉チケット付きのピエリ守山港にいずれかになります。

自分は3000円と少しお高いですがマラソンの疲れを癒やすべく、温泉チケット付きのピエリ守山港に行くことにしました。
琵琶湖の湖上を揺られながら船に乗るのもこれまた新鮮で、温泉には数多くのランナーさんが疲れを癒やしていました。
また、ピエリ守山も車以外でのアクセスはあまり良くないので、守山駅行きか堅田駅行きの無料シャトルバスに乗って帰路につきます。
走り終えてびわ湖マラソンの感想
フラットコースで走りやすい、ただ琵琶湖沿いの傾斜は気になる
高低差は10mもなく、道路による多少のアップダウンはあるものの、全体的にフラットで本当に走りやすいコースでした。
ただ、唯一気になるとすれば、振り返りのところでも触れたように、車道の傾斜です。スポーツカーのバンクとまではいかないものの、走っているとやはり気になりました。着地時に足の外側、内側に負担がかかり、後半は足首付近が攣りそうでヒヤヒヤしました。
時間帯もいい
比較的早い時間帯ですが8時20分スタートも個人的には気に入っています。3月の上旬だと今回のように日中にかけて、気温が上がることも珍しくありません。なので、比較的気温の低い8時台にスタートするのは、暑さに弱い人にとっても有利に働くと思います。ただし、待機中のレインコートはあったほうがいいですが。
ゴール地点のアクセスが悪い
スタート地点は駅からも近くアクセスはいいけど、ゴール地点のアクセスはお世辞にも良いとは言えません。駅からも遠く、シャトルバスを手配してくれている運営側も尽力も重々承知ですが、ゴール地点をもう少しアクセスしやすい場所に変更してくれると嬉しいです。
スタッフさんの対応が親切
どの大会に行っても運営スタッフさんやボランティアさんはとても親切ですが、今回のびわ湖マラソンは特に親切に感じました。荷物の引き渡しも徹底されていて、ほとんど混雑することなく大会を終え、走りに集中することができ感謝の気持ちでいっぱいです。
比良おろしがなくてよかった
前身のびわ湖毎日マラソンでもエリートランナーを苦しめていた、琵琶湖名物の「比良おろし」と呼ばれる、比良山地から吹き下ろしてくる強い風が今大会では気になりませんでした。天候にも恵まれマラソン日和で本当に良かったです。
アイテム紹介

最後に今大会に使用したアイテムを一通り紹介します。
ノースフェイス アクティブライトキャップ
つばが長く、日差しを遮ってくれます。サイズはフリーでアジャスターで調整可能です。また、深く被ることもでき、脱げる心配もあまりありませんでした。
UVEX スポーツサングラス
ドイツメーカーのスポーツサングラスです。
しっかりした作りですが、かけていても重さは気になりません。個人的には偏光レンズで目を紫外線から守ってくれます。
finetrack ドライレイヤーベーシック
シャツのインナーに寒さと汗対策として着用しました。汗にお腹の冷えや不快感を極力取り払ってくれる優れモノです。軽量で着心地も抜群でした。
ノースフェイス ショートスリーブGTDメランジクルー
優れた吸水速乾で着心地も良かったです。また、見頃部分が立体裁断で動きやすく軽量な作りでフルマラソンでも十分に使えるアイテムでした。ノースフェイスは少々高いけど、品質は間違いないです。
OLENO(オレノ) アームスリーブ メリノウール
寒さ対策として、スタートからアームスリーブを着用しました。メリノウールという軽量ながらも保温性に優れた素材で寒さを凌ぐのに大活躍してくれました。日中は日差しもあって、多少は暑さも感じましたが下に下げることで全く邪魔には感じなかったです。
ノース・フェイス エンデュランスボクサーショーツ
以前はCW‐Xのボクサーパンツを使用したいましたが、丈が短く股擦れが気になったため、奮発してノースフェイスのボクサーショーツを使用しました。丈の長さも絶妙でフィット感もあって、履いているのが気にならないくらい快適でした。
ノースフェイス エンデュリスレーシングショーツ
もはやランナーの中でも多くの人が履いている、マルチポケットパンツ。その中でも個人的にはノースフェイスのエンデュリスレーシングショーツが気に入っていて、軽さと素材が個人的には好みです。かれこれ3年くらい使用しているので、そろそろ買い替えを検討中。
Feetures(フィーチャーズ) ELITE LIGHT CUSHION QUARTER
最近気に入っている、フィーチャーズのランニングソックス。何と言ってもフィット感と分厚さが好きで、もう一足買い足そうか本気で考えています。でも、ソックスに2500円はやはり高い。ランニングはお金がかかります。
アシックス マジックスピード4
今季出場した、10km、ハーフ、フルのすべての大会で使用した、自分の本命シューズです。サブ3.5〜サブ4のランナーではS4YOGIRIについで多く見かけました。カーボンプレート搭載でフィット感や造りもしっかりしている中で、それなりに軽さもあってまさにカーボン初心者にはうってつけのシューズです。
アミノサウルスジェル 01/02 2本ずつ
2月に出場したハーフマラソンでも使用したアミノサウルスジェル。今回はフルということでそれぞれ2本ずつの計4本で挑みました。
8km地点で01、21km地点で02、30km地点で01、35km地点で02と交互に摂取しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
これからも当ブログをあたたかく見守っていただけると嬉しいです。