ランニングをしていると、夏と冬で「走りやすさ」がまったく違うと感じるはず。
結論から言えば、走りやすいのは間違いなく冬。心拍数が安定して余裕を持って走れるうえに、記録更新のチャンスも多い。
とはいえ、夏の練習が無駄かというとそうではない。むしろ夏のしんどさを乗り越えることで、冬に伸びるための土台ができると実感している。
特に夏は暑さで心拍数が上がりやすく、ペースを落としてもすぐに息が上がってしまうことが多い。自分もこの夏は、キロ6分でもすぐにバテてしまい、ジョグなのにポイント練習みたいにきつい日が続いた。
今回は「ランニングは夏と冬どっちが走りやすいのか」を考察しながら、実体験を交えて季節ごとのメリットを紹介していく。

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夏ランはとにかくしんどい

暑さで心拍数がすぐ上がる

夏のランニングで一番きついのは、やっぱり心拍数の上がりやすさ。
同じペースで走っているのに、心拍数が冬よりも10〜20くらい高い数値が出ることが多い。
自分もこの夏は、キロ6分前後で走っているだけなのに心拍が160を超えてしまうことがよくあった。まるでジョグのつもりがインターバル練習になっているような感覚だった。
さらに夏はVO2MAXもだだ下がりする。
実際、自分もGarminで見る数値がガクッと落ちていて「走力が落ちたのか?」と焦ったことがある。
このあたりの詳しい話は別の記事にまとめているので、気になる人はぜひこちらもどうぞ。
👉 VO2MAX 夏に下がるのはなぜ?|ガーミンの数値に振り回されない考え方をもとに考察してみた
まともに走れるのが早朝か夜だけ

昼間に走ろうものなら体温が一気に上がり、危険なほど体が熱くなる。
だから、夏は走る時間帯がほぼ固定されてしまう。
自分も4時起きの朝ランか、日が落ちてからの夜ランしか選択肢がなかった。
しかも、夜ランだと交感神経が刺激されて、寝付きが悪くなるダブルパンチ状態。
「好きな時間に走れる自由さ」が失われるのも結構ストレスを感じる。
ペースが出ないし距離も踏みにくい
暑さの中では体温が下がらず、体がオーバーヒート状態になりやすい。
その結果、ペースを上げたくても体がついてこない。秋~春は可能だったキロ5分台が夏場はかなりしんどい。
さらに距離を稼ぐのも一苦労で、10kmを休憩無しで走るのは厳しい。自分は5kmごとに必ず休憩していた。
補給がめちゃくちゃ重要

さらに夏は水分補給が大事になる。自分はソフトフラスクを携帯して小まめに給水したり、塩分チャージタブレッツやジェルで補給していた。こうした工夫をしないと、本当に危険なくらい体が持たない。
冬ランは最高に走りやすい

同じペースでも余裕がある
冬になると気温が下がって、夏に比べて心拍数が10〜20くらい低く収まることも多く、同じペースでも余裕を持って走れる。
走り出しは寒くて体が硬いけど、それを超えると一気に走りやすさを実感できる。
11月以降は、夏はきつかったキロ5分台のジョグがむしろ気持ちいいペースになる。
長い距離を踏みやすい
体がオーバーヒートしにくいから、距離を踏むのも楽になる。
当然だけど、20km走やロングジョグも夏より格段にこなしやすい。
だから冬は「走り込みの質と量」が両方とも上げやすく、マラソンシーズンの結果にもつながりやすい。
大会シーズンと相性抜群
フルマラソンの主要大会はほとんど冬〜春に集中している。
涼しい気候で本番に挑めるから、ベストタイムを出せるのもこの時期。
実際、自分の自己ベストも全部冬に出ている。
というか、夏のマラソンで自己ベストを出せる人なんていないと思うけど。
怪我のリスクは冬にアップ
その一方で、冬は体が冷えやすいからケガのリスクもある。特に走り出しにアキレス腱やふくらはぎを痛める人も多いので、準備運動や最初の1kmはゆっくり走るのが安心。ストレッチも入念に。
それでも夏ランには意味がある

暑さが鍛えてくれる
夏はしんどい。それは間違いない。
でも、このしんどさが心肺を鍛えてくれているのは確かだと思う。秋以降に同じペースで走ったときに「あれ、楽に走れてる」と感じるのは、まさしく夏に我慢して走ったおかげ。
秋以降の走りが一気に楽になる
夏は6分ペースでゼーハーしていたのに、気温が下がると5分台が自然にジョグ感覚になる。
これは毎年のように実感していて、秋が待ち遠しくなる理由のひとつでもある。
精神的なタフさも身につく
暑さで思うように走れなくて、やめたくなる日もあった。というかほぼ毎日。
それでも走り続けた経験は、冬のレースで最後まで粘る力につながっている気がする。
夏にあれだけ走ったんだからと自分に言い聞かせる。
夏と冬、ランニングはどっちが走りやすい?まとめ

夏と冬のランニングは、走りやすさがまったく違う。
結論としては冬の方が圧倒的に走りやすいし、自己ベストも狙いやすい。
ただ、夏のしんどさを乗り越えたからこそ冬の走りが楽になるのも事実。心肺も鍛えられるし、精神的なタフさも身につく。だから「夏をどう過ごすか」が冬の結果に直結すると思う。
夏は無理に距離やタイムを追わなくてもいい。早朝や夜に無理なく走り込んでおけば、秋以降に走りやすさを実感できるはず。
極論を言えば楽しくランニングができていたらそれでオッケー。
最後までお付き合いいただき感謝。これからも気が向いたらのぞいてくれると嬉しい。