ハーフマラソン100分切り(1時間40分切り)達成までにしてきた練習

ハーフマラソン_100分切り_シューズ

フルマラソンでサブ3.5を目指すなら、ハーフマラソン100分切りは達成しておきたい。というのも、フルのサブ3.5ペースは4分58秒/km。一方、ハーフ100分切りは4分44秒/kmと、その差は約14秒しかない。

フルマラソンでは、ハーフマラソンのペースから15〜30秒/kmほど落ちるのが一般的。だからこそ、サブ3.5を狙ううえで、ハーフ100分切りは一つの指標になる。

この記事では、自分がハーフマラソン100分切りを達成するまでに行ってきた練習を振り返っていく。 個人的には、同じような練習を積めば再現性は高いと考えている。これから100分切りを目指す人の参考になれば嬉しい。

ハーフマラソン100分切りに必要な走力

ハーフ105

まず大前提として、ハーフマラソン100分切りは、誰でもいきなり達成できるものではない。
陸上経験者や、もともと走力に自信がある人でない限り、ある程度の土台は必要になる。

自分自身も、最初から速かったタイプではなく、どちらかというとコツコツとタイムを縮めてきた。
その中でひとつの目安にしていたのが、まずはハーフマラソン105分切り(1時間45分)だ。

105分切りでも、1kmあたり4分59秒ペースで走る必要がある。初心者ランナーにとって、「キロ5分を切るペース」は体感でもかなり速く感じるはず。さらに10kmを目安とする場合は、46分前後で走れていると理想的。この場合、1kmあたりのペースは約4分36秒になる。

この2つをクリアできていれば100分切りへの道は明るい。105分切りについては別記事でも詳しく書いているので、よければそちらも参考にしてほしい。

ハーフマラソン100分切りに向けて意識した練習内容

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週の練習頻度

自分の場合、ハーフ100分切りを狙うなら、1週間で50km前後は走っておきたいと考えていた。
1日10km~12km走るとしたら、週4日~5日は走ることになる。

とはいえ、社会人ランナーはそんなに暇じゃない。
自分が理想としていた練習スケジュールはこちら↓

曜日練習内容
月曜日10kmジョグ
火曜日オフ
水曜日ポイント練習(インターバル or 閾値走)
木曜日10kmジョグ
金曜日オフ
土曜日20kmロングジョグ
日曜日10kmジョグ

これだと60kmくらいになるけど、このスケジュールをこなせる週はほとんどなかった。
順調なときに限って、急な飲み会や家族や親戚など、突発的な用事が入ることも。

だからこれはあくまでも目安で、自分の中でメニューを組み立てればそれでいい。

軸にしていた練習

2509_センバル

個人的に週半ばに行なうポイント練習と、週末に行なう20km前後のロングジョグ(LSD寄り)を軸にしてメニューを組んでいた。

ポイント練習内容

  • インターバル走
    1km×5本(4分15秒~4分30秒)
    レストは2分ジョグ or ウォーク
    →狙い:スピードに慣れるため
  • 閾値走
    5km(1km4分40秒)
    →狙い:レースペース付近を楽に感じるため
  • 20kmジョグ
    1km5分50秒~6分10秒
    →狙い:土台づくりと後半の粘り対策

インターバル走と閾値走の割合は、だいたい3:1くらい。
理由はシンプルで、速いペースに慣れたかったから。100分切りの4分44秒/kmを、体に覚え込ませたかった。

普段のジョグは好きなペースで

ハーフマラソン_100分切り_ジョグ

ポイント練習とロング走以外の日はだいたい10km~12kmくらいを走る。ペースはその時の調子次第。

あんまり速いペースで走ると、気持ち的にもキツイし疲れが残ってしまう。だから、5分30秒くらいで走る日もあれば6分10秒で走る日もあった。

マジで、その日の気分。
ここは本当に無理をしたくないから、散歩に行くくらいの気持ちで走ってた。

やらなかった練習

あえてというか、しんどいのが一番の理由なんだけど、レースペースでの練習はほとんどやらなかった。
改めて、100分切りのレースペースは4分44秒

ポイント練習だとこれより速く走ってるし、レースペースで10km~20kmを走るのは想像しただけでもしんどい。

唯一やったのがハーフマラソンの2週間前に10kmを1km4分37秒ペースで走った1回のみ。

スピードはポイント練習をしっかりやっておけば大丈夫。
速いペースで走るのが好きな人はいいけど、自分はゆっくり長く走るほうが好き。

100分切りを狙う中で、想定外だった疲労

BIWA100ウルトラウォーク_スタート

実は、大会の約1か月半前に100kmウォークに参加していた。

走る練習ではないし、ペースもゆっくり。
正直なところ、そこまで影響は残らないだろうと思っていた。

でも、ダメージは想像以上。大会まで時間はあったはずなのに、ポイント練習のキレが戻らない。普段のジョグさえも心拍は上がるし、疲労度合いもなんか違う。

BIWA100ウルトラウォーク_琵琶湖大橋

今振り返ると、100kmウォークで受けたダメージは、ランニングとは別物だったと思う。そりゃ走っている時より、何倍もの時間、体を動かしているわけだから、疲れが残って当然。

「走っていないから大丈夫」
これは、完全にウォーキングを舐めていたと言わざるを得ない。

ハーフマラソン100分切りまでの月間走行距離

ハーフマラソン100分切りを達成するまで、自分が意識していた月間走行距離は最低200kmだった。

というのも100分切りを達成するまで、月間200kmを14ヶ月連続で達成し、多い月では300kmを超えた月も1回あったほど。

とにかく、この200kmという数字にだけはこだわり続けた。

月200km=週50kmくらい

練習頻度のところでも書いたけど、月200kmは週に50km前後走れば達成できる。

練習頻度を週4回~5回にして、1回あたり10km前後、距離が足りない週は、15〜20kmに伸ばせば問題ない。

とはいえ、社会人ランナーはそんなに暇じゃない。
スケジュール通りに進むことの方が稀。

じゃあ、どうやって走る時間を捻出するか。

  • いつもより早く起きて走る
  • 通勤ランを活用する
  • リモートワークなら休憩中に走る
  • 週末に残り分をまとめる

このあたりを意識して、距離を稼げば200kmは現実的な数字になってくる。

走る習慣を身につける

とはいえ、月200kmが絶対的な条件というわけではない。

大事なのは、

走る習慣を身につけること。

ハーフマラソン_100分切り_夏ラン

実際に自分も100kmウォークに出場したときや7〜8月の暑さの中では、距離を落とした時期もあった。
それでも、走ることが生活の一部になっていると、逆に走らない日のほうが気持ち悪く感じてしまう。

つくづくランナーは変なやつだなと自分でも思う。
でも、この「走る習慣」が身についたからこそ、100分切りを達成できたのは間違いない。

「走行距離を踏めば達成できる」わけではない

あと、ここまで最低200kmにこだわってきたけど、距離を踏めば必ず100分切りできるわけではない。

あくまでも200kmは走力と脚力の土台。

  • ポイント練習
  • ロング走
  • 休養も大事

このバランスが崩れると、距離だけ走っても結果にはつながりにくい。

だからこそ、

  • 月200km
  • 週50km
  • 走る習慣を身につける

この3つを一つの目安として考えてもらえればいいと思う。

まとめ

ハーフマラソン100分切りを達成したことで、初心者の域は超えたかなと自分でも思う。
そして、簡単ではないけど、地道に続けていれば、十分に達成可能な現実的なタイムでもある。

今回100分切りを達成できた要因を振り返ると、

  • 練習の積み重ね
  • 月200km前後を走れるだけの土台
  • ポイント練習とロング走のバランス
  • そして、走ることを習慣にできていたこと

このあたりが大きかった。

もちろん、同じことをすれば必ず誰でも達成できるとは言わない。でも、同じような考え方で練習を積めば、再現性はかなり高いとも感じている。

フルマラソンでサブ3.5を目指している人にとっても、ハーフ100分切りはひとつの分かりやすい通過点になる。自分自身も、次のフルマラソンではサブ3.5を達成したい。

これからハーフマラソン100分切りを目指す人の、何かひとつでも参考になれば嬉しい。

最後までお付き合いいただき感謝。
これからも気が向いたら、のぞいてくれると嬉しい。