ランナーこそ使うべき快眠グッズ。Loop Quiet 2耳栓を試してみた

Loop Quiet 2 耳栓_外観

走り込みを続けていると、どうしても疲労がたまる。その回復には睡眠が欠かせないのに、夜中に目が覚めたり、朝起きても疲れが残っていることが増えてきた。
睡眠時間はしっかり確保しているのに、どうも質が足りていない気がする。

「練習だけじゃなく、休養の質もランナーの武器になる」

そう思って試してみたのが、イヤホン型の耳栓「Loop Quiet 2」。
果たして睡眠の質は変わるのか。ランナー目線でレビューしていく。

日本人は睡眠を軽視しがち

※ChatGPTより

日本人は先進国の中でも睡眠時間が圧倒的に短いと言われている。データでも平均20分ほど少なく、慢性的に睡眠不足の国民だと指摘されている。

睡眠不足は酔っているのと同じくらい頭も体も働かなくなる。これは普段の仕事だけでなく、ランニングにも直結する。

  • 朝ランで体が重い
  • インターバルで心拍が高く感じる
  • ロング走の途中で集中力が切れる

こうした不調の原因が「睡眠の質」にあることも少なくない。
ランニングで結果を出したいなら、練習だけでなく休養にもこだわる必要がある。

快適な睡眠環境に必要なのは3つのこと

睡眠の質を上げるには、まず環境を整えることが欠かせない。ここでは代表的な3つを押さえておきたい。

温度と湿度

室温が暑すぎたり寒すぎたりすると、睡眠は浅くなりがち。特に夏場の寝苦しさや冬の乾燥は、翌日のランニングに直結する疲労感につながる。湿度は40〜60%が理想とされ、この範囲なら呼吸が楽で、翌朝の体も軽くなる。

光と音

部屋を暗くして寝るのは基本だが、意外と見落としがちなのが「音」。夜中に外の生活音や家の中の機械音が気になって目が覚めた経験は少なくないはず。睡眠を妨げる音を遮断することが、ランナーの回復には大きな意味を持つ。ここで登場するのが耳栓という選択肢だ。できればアイマスクとの併用が最強。

快適な寝具

マットレスや枕は投資する価値のあるアイテム。自分に合った寝具を使うだけで、熟睡度や疲労回復は大きく変わる。ただしコストもかかるため、まずは環境と音対策から始めるのが現実的だ。

イヤホン型耳栓「Loop Quiet 2」を紹介

Loop Quiet 2 耳栓_外観

自分が最初に目をつけたのは、導入しやすくて安価に騒音を遮断できるという点だった。
見た目は完全にカナル型イヤホンのようで、作りもシンプル。昔ながらのスポンジタイプの耳栓のように耳から飛び出すこともなく、遠くから見れば普通にイヤホンをしているようにしか見えない。

ランナーとしては「寝るときにつけても違和感がないか」「長時間で耳が痛くならないか」が重要になる。その意味で、この形状と素材はかなり好印象だった。

Loop Quiet 2 耳栓_箱

外箱はシンプルなつくり、今回はミントを選んだので、◯部分もミントになっている。

Loop Quiet 2 耳栓_オープン

ケースをあけると本体とイヤーピース。

Loop Quiet 2 耳栓_イヤーピース

・XS・S・M・Lの4種類があり、標準ではMサイズが装着されている。

ケースは想像以上に小さい。

Loop Quiet 2 耳栓_サイズ感

手のひらに乗せてもこんな感じ。ストラップが付いているのもいい。

Loop Quiet 2 耳栓_比較

SoundcoreP3のケースと比べてもだいぶ小さくて持ち運びしやすそう。無くしそうでもあるが。

ケースを開けるとまるで貝殻ようでかわいい。

イヤピースの交換は簡単で、先端を取り替えるだけ。

強引にすると壊れそうでちょっと怖いけど、そこは優しく扱おう。

Loop Quiet 2の特徴

Loop Quiet 2 耳栓_装着

遮音性は最大24dB

通常の会話が60dBといわれているので、図書館や耳元での囁きレベルまで音を下げてくれる計算。夜中に外の音や家の中の生活音で目が覚めがちな自分には、十分すぎるほど静かに感じた。翌朝のジョグで体が軽くなった実感もある。

水洗いできる

イヤーピースはシリコン製で水洗い可能。寝るときに使うものだから、どうしても耳垢はつきやすいけど、さっと水で洗えるのは衛生的に安心。掃除が簡単なので毎日でも使いやすい。

寝返りもうてる

すっぽり耳に収まるので、横向きで寝ても気にならない。寝返りを打っても耳が痛くならず、長時間つけっぱなしでも快適に眠れた。

完全遮断ではない

騒音をゼロにするわけではなく、あくまで軽減。生活音はある程度聞こえるので、完全な静寂ではない。
ただ、夜中の小さな物音にいちいち反応して目が覚めることが減ったのは大きい。結果的に眠りが深くなり、翌朝のランで体が軽く感じられた。

デザイン性が良し!外出先でも

見た目はイヤホンなので、電車やカフェでも自然に使える。移動中に集中して記事を書きたいときにも役立った。

Loop Quiet 2(Amazon)

眠りの深さが変わったと実感している

購入してからは毎日つけて寝ているが、以前より途中で目覚めることが少なくなった。朝のすっきり感も増していて、結果的に翌日のジョグで体が軽く感じることがある。耳栓ひとつで睡眠の質にここまで変化が出るのは正直驚きだ。

誰かと同じ部屋で寝ている人は特におすすめ

自分は子どもや妻と同じ部屋で寝ていることが多い。いびきや寝息、ちょっとした家の軋む音が意外と気になるが、Loopを使うことで気にならなくなった。無意識のうちにストレスが減り、眠りに集中できている感覚がある。

Loopのデメリット

劣化の可能性

イヤーピースはシリコン素材なので、長期的には劣化は避けられない。メーカー推奨では6ヶ月で交換が理想とされているけど、正直そこまで頻繁に買い替えるのは現実的じゃないと思う。水洗いすれば十分使えるし、自分はできるだけ長く使い倒すつもりだ。

就寝時に外れることも

フィット感は良好だが、寝返りや寝姿勢によっては外れることがある。小さいので、外れたときに布団の中で探すのが大変なのは確か。特にシーツと同じ色を選ぶと見つけにくいので、あえてコントラストの強い色を選ぶのがおすすめだ。

耳栓にしては高いけど、価値はある

Loop Quiet 2 耳栓_箱入り

耳栓で3,000円は正直高いと感じる。でも見た目と防音性を兼ね備えたLoop Quiet 2は、普通の耳栓にはない満足感がある。

毎日の睡眠の質が上がれば、翌日のランニングや仕事にも確実にプラスになる。練習だけでなく、休養の質を高めるための投資と考えれば十分価値はあるアイテムだ。