【MacBook Air M3】Windows歴20年が初めてMacを使った感想

スマホはiPhoneだけど、パソコンはWindowsという人は少なくないはず。かくいう自分も長年パソコンはWindowsを愛用していた。始めてパソコンを触れた20年前はiPodが浸透してきたくらいで、パソコンは圧倒的にWindows派が多く、Mac使いは変わり者かデザイナーというイメージだった。今でもシェア率でいうとWindowsが圧倒的だけど、MacユーザーもiPhoneの普及とともに増えてきて、町中で見かけることも少なくない。MacBook=おしゃれというミーハーな自分にとっても初めてのMacということで、Windowsから乗り換えての感想やMacBookの使用感を交えながら記事を書いていきたい。
WindowsユーザーでMacに興味のある人の参考になれば嬉しい。

結論iPhoneユーザーはMacにすべき

いきなり結論を言ってしまえば、iPhoneユーザーは右向け右でMacにしたほうがいい。というのもやはりハード・ソフトの2つを作っているアップル製品の相性は抜群で、データの同期や操作性も似ていて使いやすい。スマホはパソコンを小さくした電話と最初から言われていたものの、MacとiPhoneをセットにしたことで、ようやくスマホが子機というのを実感することができた。

MacBook M3チップのスペック

まずM3チップとはなんぞや!ということなんだけど、簡単に言うとアップルが開発したCPUとGPUの性能を併せ持った超優秀なパソコンパーツのこと。2020年にM1チップが誕生し2024年に発売されたM3チップで3世代目ということになる。

サイズ13インチ/15インチ
カラーシルバー/スターライト/スペースグレイ/ミッドナイト
価格164,800円(税込)〜224,800円(税込)
チップ8コアCPU 8コアGPUまたは10コアGPU
ディスプレイLiquid Retinaディスプレイ
IPSテクノロジー搭載13.6インチ(対角)LEDバックライトディスプレイ1、
2,560 x 1,664ピクセル標準解像度、224ppi
500ニトの輝度
カラー
10億色対応/広色域(P3)/True Toneテクノロジー
メモリ8GB〜16GB ※オプションで24GBまで増設可
バッテリーと電源最大18時間のApple TVアプリのムービー再生
最大15時間のワイヤレスインターネット
52.6Whリチウムポリマーバッテリー
ストレージ256GB〜512GB※最大2TBまで増設可
充電と拡張性MagSafe 3充電ポート/3.5mmヘッドフォンジャック/Thunderbolt / USB 4ポート×2
ディスプレイのサポート1台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hz
MacBook Airを閉じた状態で最大5K解像度、60Hzの2台目の外部ディスプレイに対応
サイズと重量高さ:1.13 cm/幅:30.41 cm/奥行き:21.5 cm/重量:1.24 kg
公式サイトより

意外とカラーバリエーションが豊富で長時間のバッテリーが魅力。で何と言っても個人的に気に入っているのがその軽さ。13インチだと重さが1.24kgとカバンに入れても軽いとはまで言えないけど、苦になる重さではない。デザインが優秀なアップルの中でもサイズ、重量も重要なデザインの一部といったところか。

MacBookを買ってよかったこと

iPhoneとの相性抜群

最初にも書いたけど、やはり一番は何と言ってもiPhoneとの親和性の高さが魅力的。ほぼほぼこれが一番の理由といっても全く大げさではない。

同期が簡単

ファイルの同期一つをとっても、WindowsだとiCloudにログインして写真やメモ、リマインダーにアクセスしていたけど、MacだとデスクトップやDockに存在しているので、その手間がまったくない。

iPhoneのコピペがMacにも反映

結構びっくりしたのが、スマホでコピーした文章がそのままMacでペーストできる。あんまり使う機会はないけど、スマホで調べ物をしていたときにパソコンでまとめたい時なんかに便利。しかも画像もオッケー。さらにMac→iPhoneの逆にも対応。もう何がなんだか、すごすぎる。

iPhoneで開いているブラウザも開ける

ここまできたらそりゃそうだろとも言いたくなるけど、iPhoneで開いているページをMacで開くことももちろん可能。
ちなみに自分は
iPhone→Safari
MacBook→Chrome
を使用していて、違うブラウザだけど全く問題ない。パソコン側のデフォルトブラウザで開けるからMacの方にはChromeのアイコンで表示される。連携すごい。

AirDropはやっぱり便利

iPhoneとの相性だけで語り尽くせそうだけど、AirDropは外せない。iPhone同士だとよく使ってたりもするけど、Macでもそれができてしまう。ファイルの送受信も簡単で、iPhoneとももちろんできて、アップル製品の連携はやっぱり神かも。

洗練されたデザイン

Macと言えばなんだけど、やっぱりなんだかんだ言ってこれほど完成されたノートパソコンのデザインはなかなかない。Windowsノートもオシャレになってきているとはいえ、見た目、質感ではやっぱりMacBookには敵わない。スタバでMacBook広げるだけで、優越感に浸れるとか言ってた人もいたけど、正直その気持ちもわからなくもない。

リセールバリューがいい

このご時世よく耳にするキラーワード「リセールバリュー」
人気商品によくみられる傾向で、もちろんMacBookもパソコンの中ではリセールは高い。15万で買ったパソコンを1年使っても10万、3年使って6〜7万円くらいで売れてしまう。新しいのも買い替えるにしても差額は5万〜8万くらいで大事に使えば3,4年ごとに買い替えたとしても、十分に割に合う。マジでコスパ良すぎ。

ちなみに売るなら断然メルカリがおすすめ。中古買取りだと小キズにいちゃもんつけて買い叩かれるのがオチ。少々面倒だけど、自分でメルカリに出品するのが一番高く売れる。

電池持ちがいい

iPhoneもそうだけど、最近の電化製品はバッテリー持ちがかなりいい。MacBookも例に漏れずバッテリーは比較的長持ち。まず待機電力が全然減らず、充電をせずにスリープ状態にしていても、全く減っていない。2泊3日の旅行に持っていって3時間くらいの作業をしただけだけど、帰ってきたときには81%ほど残っていった。重い作業や動画を見ない限りは旅行に充電器を持っていく必要すらない。

トラックパッドが優秀

Macのトラックパッドは優秀とは以前から聞いていたものの、触れてみって実感!やはりいい!
Windowsでも似たような動作はできるけど、個人的にいいと思ったのが質感。触り心地もなめらかで、よくみられるアルミ製むき出しのざらざらした感覚が苦手な自分にとっては、ずっと触っていたくなるような質感は大げさにいうと感動レベルだった。拡大縮小のピンチも絶妙でGoogleマップで大きすぎることも小さすぎることもなく、ちょうどいい距離感を保ってくれる。

MacBookのデメリット

Windowsからの乗換だと操作に戸惑う

これは当然といえば当然なんだけど、やはり操作感は違う。文字の切り替えやWindowsでいうctrがcommandだったり、Altがoptionだったり、controlボタンが存在していたり、deleteがなかったりする。キーボードの配列だけでも違いがあり、最初はどうしても慣れない部分が多い。あとファイルを削除するときにWindowsだとdeleteかBackSpaceを押すと削除できるのに、MacだとBackSpaceキーに相当する✗ボタンを押しただけだと削除できない。ファイルをゴミ箱にドラッグするかcommand+✗で削除することができる。

とまあこういった操作感についてはいきなりできるものではないので、使っていくうちに慣れるしかない。で慣れてしまえば全然大丈夫だし、仕事はWindows、家ではMacでも十分に使いこなせるようになる。

初期費用がやや高い

これはよく言われていることだけど、MacBook AirのM3チップだと一番安いモデルでも164,800円(税込)と確かに高い。M2チップでも148,800円(税込)なので、全然安くない。単純に性能面と価格でWindowsと比較することは難しいけど、Windowsならネットサーフィンや書類管理くらいの作業量なら8万くらい出せばそれなりのはある。そう考えるとMacBook Airでも大半の人にとってはオーバースペックになりがち。

ただし、これに関してはメリットでも上げたけど、リセールバリューが高いから4年で買い替えることを想定すると初期費用は高くなるけど、トータルで考えるとそこまで損はしていない。むしろ、Windowsの8万円パソコンよりも快適に使えるから総合的にはお得感さえある。トータルで考える←これが重要。

拡張性はない

Windowsのデスクトップで見られるパーツの増設なんかは購入後にはできない。購入時点でメモリやハードディスクのアップグレードはできるけど、購入後は不可能となっている。ハードディスクは外付けで何とか対応できるけど、メモリについては購入時点で慎重に選ぶ必要がある。

とはいえ、デザイナーやクリエイターが行なう動画編集やイラスト、写真加工といった重たい作業をしない限りは、基本的に初期スペックで問題ない。日常的な画像加工や素人の動画編集くらいならノーマルスペックで十分戦える。あと、ゲームをやりたいならWindowsを買ったほうが無難。

おすすめの初期設定

ここではかなりこすられている中で、個人的に気に入った設定を紹介していく。「Mac 初期設定」で検索してもらうといっぱい出てくるので、気になる人は調べてみてほしい。

3本指ドラッグ

個人的に結構気に入っていて、初めは使いづらさを感じるけど、慣れてしまえば3本指で文字をなぞるだけで文字が選択されたり、ファイルを選択して3本指で操作するとドラッグすることができる。Googleマップでもクリックすることなく3本指を動かすだけで上下左右にマップを移動してくれる。

設定方法
システム設定→アクセシビリティ→ポインタコントロール→トラックパッドオプション→ドラッグ方法「3本指でドラッグ」を選択

左下の↑ボタンをcommandに変更

CapsLockキーははっきり言って使うことはほぼない。しかも何ためにあるのかもあんまりわかっていない。Windowsに慣れているとこの場所はcontrolになっていて、コピー・ペーストを繰り返すことが多いこのご時世でWindowsのcontrolに相当するcommandキーのポジションが明らかに変な場所にある。なので、このボタンをcommandに割り当ててしまおうということ。

設定方法
システム設定→キーボード→キーボードショートカット→修飾キー→CapsLockキー「command」に変更

ディスプレイの領域を広げる

MacBook Airは13インチだとやはり作業領域が大きいといい難い。そこで作業領域を広げるためにも調整しておきたい。

設定方法
システム設定→ディスプレイ→デフォルト→スペースを拡大に変更

デフォルト画面
スペースを拡大画面

Dockの大きさを調整

さっきの続きみたいになるけど、作業領域の視認性を広げるためにもDockの調整も行なっておきたい。

設定方法
システム設定→デスクトップとDock
上部分のポインタで調整

トラックパッドの軌道は最速に

初期設定のポインタの軌道ははっきり言ってめちゃくちゃ遅い。設定で最速にして作業をよりスムーズに行えるようにしたい。

設定方法
システム設定→トラックパッド「軌道の速さ→一番右の速いに」

Screenshot

ブラウザはGoogle Chromeがおすすめ

アップル製品の標準ブラウザといえばSafariなんだけど、パソコンで使う上ではChromeのほうが何かと使いやすい。ブラウザのシェア率も以前はWindowsの標準ブラウザであるInternet Explorerが支配していたんだけど、ブラウザ戦争後はChromeが躍進し今ではシェア率は約65%と圧倒的。ここは素直に世界一に従っておこう。

MacBookではChromeはインストールされていないので、標準ブラウザのSafariから行う必要がある。

設定方法
Safari→Google Chromeと検索→インストーラーダウンロード→ダウンロードした.dmgファイルをダブルクリック→アイコンをアプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップ→インストール完了後に.dmgファイルを削除

Google日本語入力をインストール

Macはすべてが完璧というわけではなく、文字入力も標準のソフトだと入力中に勝手に変換されたりと使い勝手があまり良くない。でここでもGoogleさまの登場である。Google日本語入力というWindowsユーザーでも使用している人が多いであろう、ツールをインストールしておきたい。

設定方法
・ブラウザからGoogle日本語入力公式にアクセスし「Mac版をダウンロード」
・利用規約に同意し.dmgファイルをダウンロード
・ファイルをダブルクリックしインストーラーに従いインストール→完了後ファイルはゴミ箱に
・パソコンの再起動
・システム→キーボード→入力ソース「編集」→+ボタンからGoogleを追加

インストール→再起動完了後

初期の不要なアプリを削除

iPhoneを買ったときもそうだけど、MacBookにも同じく使わないアプリが複数入っている。ほっといても大丈夫だけど、スタンダードモデルだとハードディスクが256GBなので、節約の意味も込めて不要なアプリは削除しておいて損はない。

方法1
launchpad→不要なアプリの上で長押し→✗ボタンをクリックして削除

方法2
Finder→アプリケーション→不要なアプリをゴミ箱に入れる→ゴミ箱を空にする

MacBookを買ったらほしいアクセサリー

基本的にはiPhoneにしろMacBookにしろ何もないのが一番オシャレなんだけど、傷をつけたくない人やキレイに使いたい人は検討してみたほしい。
ちなみに自分はまだどれも付けていない。でも全部付けたいと思っている。

画面保護フィルム

あんまりパソコンに貼るイメージはないんだけど、近ごろの液晶は交換費用がびっくりするほど高い。実は妻にもMacBookを買ったんだけど、2週間後に猫にディスプレイを噛まれて、ディスプレイがフリーズしてしまった。で、正規代理店のカメラのキタムラに持っていったところ、修理代はなんと90,000円。高すぎる!MacBookの半分以上がディスプレイ代ということでびびった。幸いまだ買って1ヶ月以内ということでAppleCareに入ってトータル30,000円くらいですんだんだけど、半年後とかだったら90,000円請求されていた。

ということで、動物と暮らしている人は一応つけておいてもいいんじゃないかと思う。

MacBookカバー

これについてはよく物を落とす人や指紋をつけたくない人はつけるべき。ただし、軽いとはいえ数100g重たくなるので、軽さを追求している人にとってはデメリットになるかも。
とはいえ、リセールを考えているならきれいに使うのにこしたことはないから、こちらも付けていてそんななさそう。

キーボードとパームレスト保護

何気に一番気になるのが、キーボードやトラックパッド周りの指紋や汚れ。パソコンを操作する上で間違いなく一番触れている部分で、皮脂の汚れや指紋が結構気になったりもする。
これについては、早いうちに付けといたほうが汚れも防げるので、買ったときに付けておきたかった。早く付ける予定。

パソコンケース

外出する人は必須アイテムで絶対持っておいたほうがいい。
自分は持っていないけど、持ち歩く時はノートパソコン収納がついたリュックで持ち歩くので全く問題ない。

Windowsとやること、できることはほぼ一緒

iPhoneユーザーはMacがいいと最初に書いたけど、実はMacだろうとWindowsだろうとパソコンでする作業には大きな差はない。対応アプリケーションとかゲームとか特殊なことをしない限りは、実はどっちを使ったとしてもできることはほぼ一緒。
でもiPhoneを持っているパソコン初心者やライトユーザーにとっては、連携性や操作性、質感に優れたMacBookを初期投資の意味も込めて使ってみてほしい。