発売から少し時間は経ったけれど、オン(On)のクラウドサーファーマックスを購入した。
きっかけは、先日に参加した100kmウォークで履いている人が想像以上に多かったこと。
20時間以上歩き続けるウォーカーに選ばれるということは、安定性と快適さは確かだと思った。
それに、オンのシューズはやっぱり見た目が良い。
オンのシューズを買うのは、前にクラウドフローを使っていたとき以来になる。
当時は存在しなかった新しいソール構造「CloudTec Phase」が登場していて、その履き心地がどれほど変わるのかも気になっていた。
この記事では、クラウドサーファーマックスの特徴や走った感想、どんな人に向いているのかを正直に書いていく。
シューズ選びの参考になれば嬉しい。

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クラウドサーファーマックスをなぜ購入したか

まず、購入した一番の理由はジョグ用のシューズがほしかった。
とはいえ、ジョグ用なんてほとんどのシューズが当てはまると言われればそれまでだけど、最近のモデルはとにかく軽い。
個人的にも軽さは正義だと思ってるし、軽いシューズが好きだけど、安定して走れる重めのシューズも持っておきたい。そう思ってクラウドサーファーマックスに目がいった。
それに、クラウドサーファーマックスは安定感も好評で、長めの距離やウォーキングにも十分使えるということも決め手の一つ。
しかも、オン史上最大級のクッショニングとされている。これは試したくなる。
それと、単純にオシャレ。
普段使いも考えて、明るめのサーモンピンクをチョイスした。
クラウドサーファーマックスの特徴

そんな気になるクラウドサーファーマックスの特徴はこんな感じ。
- 最大37mmの厚底ミッドソールで、オン史上最大級のクッショニング
- 二層構造の「CloudTec Phase」を採用
- Helion™スーパーフォーム素材と組み合わせることで、高い反発力と衝撃吸収力を両立
- アッパーは通気性とフィット感に優れたエンジニアードメッシュ
- 履き口にはフラットニットを採用
- シューレースホールが連動して締まるループ仕様でフィット感が高い
- ヒールドロップ約6mmで、接地からの安定が取りやすい
- 重さ: 292.0g(27.0cm)
ざっくり言うと、サポート性がかなり強くて安定感とクッショニングがしっかりしている。
初心者のジョグにも、上級者のリカバリーにも普通に使えるタイプの厚底シューズだと思う。
CloudTec Phaseとは?

CloudTec Phaseは、オンが新しく採用しているソール構造。
これまでのクラウドテックと違って、着地からつま先への転がりを意識したクッションになっている。
そして、従来のクラウドがひとつずつ潰れる構造に対して、Phaseは前後につながるように潰れるのが特徴。
ざっくり言うと、
- 着地がやわらかい
- 前にスッと流れる
- 厚底だけどブレにくい
この三つが大きな特徴。
一気に沈まず、かかと→真ん中→つま先と順番に圧が抜けるから、脚に優しい感触になる。
長時間のウォーキングやLSDとの相性はかなりいい。
クラウドサーファーマックスのディティール
ミッドソール

ミッドソールは先ほども書いたCloudTec Phase構造を採用。
そして、このPhaseは空洞が初期のオンとは違い斜めになっていて、着地の瞬間に後ろから前へと潰れる。
その動きのおかげでスムーズなライド感を楽しめる。
さらに、Helion™スーパーフォームを組み合わせているので、クッション性と安定感もかなり強い。
アウトソール

ラバーが全面に配置されていて、グリップ力と耐久性が期待できる。
中央には縦の溝があり、着地の衝撃を分散しながら推進力につなげてくれる。
アッパー

通気性に優れたエンジニアードメッシュを採用。
とはいえ、いわゆるランニングシューズといった感じの薄さではなく、わりとしっかりした生地感。
この厚みがあるおかげで、普段使いにも向いていそう。
ヒールカップ

プルトップにロゴがあったり、右足にのみスイスの国旗があったりと、細かなこだわりを感じられる。

作りはしっかりしていて、強度は十分。
ジョグシューはヒールカップの強さが安定性につながると思っているので、このあたりは嬉しいポイント。
履き口

最大の特徴は、内側に使われている柔らかいニット素材。
長時間走っても擦れにくく、快適にフィットする。
シュータン

シュータンはニット素材でアッパーと一体化していて、足全体を包み込むようなフィット感。
シューレースホールはループ状の構造になっていて、締めすぎを防ぎながら均一に力がかかるようになっている。
重さは279g

26.0cmで重さは279g。
公式が27.0cmで292gなので、1cmダウンだとこんなもんかなという印象。
全体の作りがかなり丈夫なので、耐久性にも期待できそう。
ファーストインプレッション
サイズ感

普段はどんなシューズでも26.0cm(普通幅)を履けばだいたいフィットする。
なので今回も例に漏れず26.0cmを購入。
実際に履いてみると、横幅はジャストくらい。
つま先は少し余る印象だった。
0.5cm下げても良さそうだけど、そうすると先が詰まりそうな気もして、それはそれで嫌だ。
とはいえ、シューレースのホールド感が思った以上に良くて、ここで調整すれば全く問題なかった。
フィット感

つま先はやや余裕があるけれど、全体を包み込んでくれるフィット感はかなりいい。
特にかかとまわりのクッションが足に優しくて、シューズとの一体感をしっかり感じられた。
→ ランニングシューズのレビュー記事一覧はこちら
実際に走った感想

接地感は思ったより硬め
オンのシューズは見た目の印象だと、ふわっとした柔らかい着地を想像しがち。
でも、クラウドサーファーマックスは思ったよりしっかりした接地感がある。
衝撃は拾いにくいのに、地面を踏んでいる感覚は残っていて、ランニングの気持ちよさはちゃんとある。
重さは走り出すと気にならない
手に持つと明らかに重い部類。
自分の持っているシューズはほとんど250g以下で、軽いものだと200g切りもあるので、クラウドサーファーマックスはダントツで重い。
だけど、シューレースのホールド感がかなり良くて、Eペースのジョグだと重さはほとんど気にならない。
走り出すと重いからしんどいみたいな感覚はなく、むしろ安定して淡々と進めるタイプ。
LSDやロング走で本領を発揮しそうなシューズだと思った。
雲の上っぽさはちゃんとある
オンといえば雲の上を走る感覚。
それなのに、接地の硬さはあるのに地面のゴツゴツ感はほぼ拾わない。
そのうえ、硬い雲の上をポンポンと踏んで進むような、不思議なクッション感がある。
ふわふわじゃないのに柔らかいという、絶妙な硬さだと思う。
ミッドフットかヒールストライクのほうが相性がいい
CloudTec Phaseは後ろから前に潰れて、戻る力が推進につながる構造。
その恩恵を一番受けられるのは、かかと〜真ん中あたりで着地したとき。
なので、
ミッドフット
ヒールストライク
この2つとは相性がいい。
とはいえ、アウトソールの先端には切れ込みが入っていて、フォア寄りの走りでも問題なく対応してくれる。
あまりクセが強くないので、着地のタイプにそこまで縛られない印象。
地面の接地感は楽しめない
足に優しい構造である反面、地面の接地はほとんど感じられない。
クッションがしっかりしているぶん、路面の細かい凹凸は拾いにくい。
そのため、ペース走や速めのジョグだと出番は少ないかもしれない。
活躍してくれそうなシーン

LSD/ロングジョグ
1時間30分〜2時間を超えるスローランニングで使いたい。
安定感とクッショニングのおかげで足に優しく、疲労が溜まりにくい印象を受けた。
速く走るというより、ゆっくり楽しく走りたい日にピッタリのシューズ。
ウォーキング
100kmウォークの大会でも多くの人が履いていたように、ウォーキングとの相性はかなりいい。
ランニングシューズとしてはしっかりとした重さがあって、ドロップも約6mmと高すぎず適度。
厚底クッションが衝撃をしっかり吸収してくれるので、長時間でも疲れにくい作りになっている。
普段使い
何度も言うけど、オンのシューズはオシャレでタウンユースでも全然なじむ。
最近は町中でもオンやホカなど、ランニングシューズをそのまま普段履きにしている人をよく見かけるようになった。
しかもランニングシューズは、スニーカーと比べると足の疲れ方がぜんぜん違う。
たぶんこれが、自分が普段でもランニングシューズを履きたくなる一番の理由。
クラウドサーファーマックスは使い勝手抜群

クラウドサーファーマックスは、いろんなシーンで使える万能シューズ。
- ロングジョグで使えるシューズを探している人
- ウォーキングで使いたい人
- タウンユースでの使用も考えている人
ランニングシューズとしても優秀で、とにかく楽に長く走りたい人に合う一足。
速さを求めるより、まずは気持ちよく走りたいという人にはすごくハマると思う。
自分はこれからも、楽しく走ることをベースに距離を積んでいきたい。
クラウドサーファーマックスは、その時間をもっと快適にしてくれるシューズだった。
最後までお付き合いいただき感謝。これからも気が向いたらのぞいてくれると嬉しい。


