【大会レポート】〜宇治川マラソン〜走ってわかったコース攻略ポイント

想像以上の激坂コースに、気持ちも足も心肺も削られたが、目標タイムは無事にクリアできた。今回は久しぶりのハーフマラソン大会を振り返る。
個人的な備忘録として、そして今後宇治川マラソンに挑戦する人への参考になればと思い、記録を残しておく。
宇治川マラソンのコース攻略にも触れているので、ぜひ参考にしてほしい。
※写真は撮れていないため、今回は文字メインの記事になっているので、あらかじめご了承ください。

宇治川マラソンとは

お茶や10円玉でおなじみの世界遺産・平等院鳳凰堂がある京都府宇治市で開催されるハーフマラソン大会。
2025年で39回目の開催を迎え、宇治川や宇治市の歴史ある市街地を楽しめるのが大きな特徴だ。
JR宇治駅から約2kmの場所にある巨大公園「京都府立山城総合運動公園(通称:太陽が丘)」を発着点とし、宇治市最大の冬のスポーツイベントとなっている。

アクセス

各路線の最寄り駅からは距離があるため、路線バスの利用を推奨されている。

【最寄り駅】
・京阪宇治駅
・JR宇治駅
・近鉄大久保駅

山城総合運動公園(太陽が丘)は、どの駅からも2km以上離れていてアクセスは正直よくない。ただ、駐車場が多いので車で行くのもあり。ただし先着順で埋まるから、早めに着く必要がある。

自分はJR宇治駅から2kmを徒歩移動。節約とウォーミングアップを兼ねて歩いたが、30分ほどで到着し、ちょうどいい準備運動になった。
※大会ホームページ

大会スケジュール

参加賞引換所   8:20~9:00 (体育館前)
出発式      9:40~9:55 (中央広場)
スタート    ハーフの部 10:15
        10kmの部  10:15
        5kmの部  10:10 [周回コース]  

参加賞の引き換えはスタート1時間以上前の9時に設定されていて、そのために9時までに現地入り。ちなみに参加賞はTシャツ。要らなければスルーもできるけど、参加費に含まれてると思うとつい受け取ってしまう。正直、アスリートビブスと一緒に事前送付してくれたほうがありがたい。

大会ゲストは「千葉真子」さん

宇治市出身で観光大使の千葉真子さんがゲストランナーとして出発式に登場。現役時と変わらない元気いっぱいの挨拶で、ランナーから温かい拍手が送られていた。今回は10kmの部を走ったようで、ハーフに出場した自分は残念ながら走る姿は見られず。

ポイントは大きく分けて3つ

※公式サイトより

ここからは、マラソン大会に出場するなら簡単なコースマップくらいは頭に入れといたほうが良いと思う3つポイントをおさらいしていく。

  • スタート〜3kmの下り
  • 15km地点の激坂
  • ラスト2kmの上り坂

基本的にフラットな道はなく、常にアップダウンが続くしんどいコース。ただ、その中でも特にきつい上り坂2カ所だけは事前に覚悟しておいたほうがいい。楽にはならないけど、心の準備はできる。

レース会場へ

まずは着替え

会場に着いたらまず参加賞を引換券と交換して、更衣室で着替え。着替えは太陽が丘プールの更衣室を使った。コインロッカーがあるので100円硬貨は用意しておくほうがいい。ロッカーはシューズと着替えくらいなら余裕で入るが、荷物が多い場合は複数必要かも。

着替え後、スタートまで1時間以上あったので寒さ対策でレインコートを持参。ゴール地点の陸上競技場が開放されていたので、アップはトラックでやった。

スタート地点に整列

出発式が終わるといよいよ整列。参加人数は多くないので、スタート順は早いもの勝ち。ただ、優勝狙いでもなければどこからでもOK。とはいえ、スタート直後に急な下り坂があるので、走力に自信がなければ後方に並ぶほうが無難。

トイレも施設内に十分あって、早めに済ませれば全く問題なし。

ひとつ気になったのは、10kmとハーフが同時スタートだったこと。明らかにペース差があるので、5〜10分ずらすだけでもお互い走りやすくなると思う。

レース振り返り

〜2km

スタート直後、いきなり最初の難所である激下り。約2kmかけて100mの高低差を一気に下るので、自然にスピードが出てしまう。無理かもしれないけど、なるべくオーバーペースにならないよう注意したほうがいい。自分は目標ペースより15秒くらい速くなるのは仕方ないと割り切って突っ込んだ。

〜5km

宇治橋通りの茶師屋敷など風情ある街並みを駆け抜け、平等院を横目に走り抜けると、ようやく最初の給水所が現れる。ここで寒さ対策で着ていたレインコートを脱ぎ捨てた。わずか数百グラムなのに、羽が生えたように軽く感じた瞬間だった。

〜中間

宇治川沿いを走り、天ヶ瀬ダム手前の橋で折り返し、宇治上神社を眺めながらひた走る。このあたりも石畳の上を進むので、風情を感じながら走れた。

ここを過ぎると中間地点まで坂の連続。京滋バイパスを見下ろしつつ進み、中間地点手前で2回目の給水所。ただ、坂の手前だったこともあって、給水するのもちょっと大変だった。

〜15km

中間地点を折り返すとすぐに給水ポイント。さっきと同じ場所の反対側で、今度は下りながら給水する形。お気づきかもしれないが、給水所は往復コースの同じ場所に設置されているので、実質2カ所しかない。その分、給水ポイントの配置バランスはちょっと微妙だった。

再び京滋バイパスを見下ろしながら進むと、11km地点で激坂が登場。ただ、これは今回の「要注意ポイント」に挙げた坂ではないので注意。そこからさらにアップダウンを繰り返し、ようやく2つ目の激坂がやってくる。

傾斜は最初の激坂と同じくらいだが、距離が倍くらい長い。正直ここが一番きつかった…
自分はコース全体がアップダウンだとわかってはいたけど、最初と最後の坂だけ気をつければいいと思っていたので、この坂にやられた。事前にこの坂を意識しておくだけでも、精神的にはだいぶ違うはず。

このあたりでは歩いている人もちらほら見かけ、つられて歩きたくなる気持ちを必死に我慢。

「歩いたらペースは戻らない」

実際はそんなことないかもしれないけど、そう自分に言い聞かせて登った。

〜20km再び激上り坂

2つ目のポイントを越えるとコースは下り基調になり、自然とペースが上がる。宇治川沿いを気持ちよく走るものの、ここまでの坂の連続で体はもうボロボロ。

最後の給水所を過ぎれば、いよいよクライマックス。ラストに約2km続く激坂が待っている。

ここはもう気力だけで登り切るしかなかった。
15km地点と同じように、心の中で

「歩いたらペースは戻らない」

と絶対に歩かないという強い気持ちで駆け抜けた。

ゴール

長い長い坂を登りきると、ようやく陸上競技場が見え、ゴール。
最後の最後にやっと平坦な道を走れた、そんな気持ちでゴールした。

終わってみて感じたのは、想像の倍以上しんどかったということ。
宇治川マラソンは本当に覚悟が必要な大会だと思い知らされた。

タイムは見事PBの1時間42分37秒

長い坂を登りきると、ようやく陸上競技場が見え、ゴール。
最後の最後にやっと平坦な道を走れた、そんな気持ちでフィニッシュした。

終わってみれば、想像の倍以上しんどかった。
宇治川マラソンは、本当に覚悟がいる大会だと思い知らされた。

走り終えた感想

激坂過ぎて疲労度がやばい

長い坂を登りきると、ようやく陸上競技場が見えてゴール。
最後の最後に、やっと平坦な道を走れたと思いながらフィニッシュした。

終わってみれば、想像の倍以上しんどかった。
宇治川マラソンは本当に覚悟がいる大会だと痛感した。

足裏にダメージが

過去のフルマラソンや普段のロングランでは、つま先に水ぶくれができても足裏にはできたことがなかった。しかし宇治川マラソンを走り終えると、親指の付け根あたりに水ぶくれができていた。

シューズのサイズが合っていないわけではなさそうなので、おそらく下り坂の着地でブレが生じたことが原因だと思う。

茶そばが美味しかった

走り終えると、水やポカリ、飴が配られていた。
その中でも茶そばが暖かくてダントツで美味しかった。
数量制限もなさそうだったので、つい2杯いただいてしまった。

走力を上げたい人におすすめ

宇治川マラソンは、確実にマラソンレベルを上げてくれる大会だと感じた。
坂道ダッシュが走力アップの定番トレーニングとして紹介されることが多いが、この起伏の激しいコースはまさに坂練にも距離走にもなる。走り切るだけでレベルアップと言っていいと思う。

開催時期は2月中旬なので、3月のフルマラソン前の調整にも、フルが終わった後にもう1本出たい人にもおすすめできる大会だ。

ランニングアイテム紹介

最後に今大会に使用したアイテムを一通り紹介。

ノースフェイス スワローテイルキャップ

軽量でドライな触り心地が特徴のランニングキャップ。
通気性もよく年中愛用している。

UVEX スポーツサングラス

ドイツメーカーのスポーツサングラス。
しっかりした作りだが、かけていて重さは気にならない。偏光レンズで紫外線からしっかり目を守ってくれるのも嬉しいポイント。

ミレー アンダーウェア ドライナミック メッシュ ノースリーブ

シャツのインナーとして寒さと汗対策に着用。汗をしっかり吸い取り、お腹の冷えを防いでくれる。1枚で着るのは無理だが、インナーとしては最高の一着だ。

ノースフェイス ショートスリーブGTDメランジクルー

優れた吸水速乾性で着心地も良好。身頃部分は立体裁断で動きやすく、軽量な作りなのでフルマラソンでも十分使えるアイテムだった。ノースフェイスは少し高めだが、品質はやはり間違いない。

OLENO(オレノ) アームスリーブ メリノウール

寒さ対策としてスタートからアームスリーブを着用。メリノウール製で軽量ながら保温性が高く、寒さをしっかり凌げた。日中は日差しで少し暑さを感じたが、下にずらせば全く邪魔にならなかった。

ノース・フェイス エンデュランスボクサーショーツ

以前はCW-Xのボクサーパンツを使っていたが、丈が短く股擦れが気になっていた。そこで奮発してノースフェイスのボクサーショーツを試したところ、丈の長さが絶妙でフィット感も良く、履いていることを忘れるくらい快適だった。

ノースフェイス エンデュリスレーシングショーツ

もはや多くのランナーが履いているマルチポケットパンツ。その中でもノースフェイスのエンデュリスレーシングショーツはお気に入りで、軽さと素材感が好み。かれこれ3年ほど使っているので、そろそろ買い替えを考えている。

Feetures(フィーチャーズ) ELITE LIGHT CUSHION QUARTER

最近のお気に入りはフィーチャーズのランニングソックス。フィット感と程よい厚みが気に入っていて、もう一足買い足そうか本気で考えている。ただ、ソックス1足に2500円はやっぱり高い。あらためて、ランニングはお金がかかる趣味だと実感する。

アシックス マジックスピード4

今季出場した10km、ハーフ、フルすべての大会で使った自分の本命シューズ。サブ3.5〜サブ4ランナーではS4 YOGIRIに次いで多く見かけた。カーボンプレート搭載でフィット感や作りがしっかりしているうえ、軽さも十分。まさにカーボン初心者にうってつけの一足だ。その他のシューズレビューはこちら>>>

アミノサウルスジェル 01/02

ハーフマラソンだけど、エネルギー切れを言い訳にしたくなくてジェルを2本持参。8km地点で1本目、16km地点で2本目を摂取し、最後まで力を出し切れたと思う。

最後までお付き合いいただき感謝。これからも気が向いたらのぞいてくれると嬉しい。