ランニングを趣味にしていると、マラソン大会の参加費以外で一番お金を使うのは、やっぱりランニングシューズだと思う。
自分の購入ペースは大体3〜4カ月に1足。多いのか少ないのか正直わからないけれど、月150km程度しか走らないランナーにしては、やや多めかもしれない。
でも、新しいシューズを買う瞬間のワクワク感は何度味わってもいい。次はどれを買おうか考えている時間すら楽しさの一部になっている。
2022年は合計5足購入。
気づけば2023年ももう2月に入るので、ここで昨年買ったシューズを振り返っておきたい。
紹介するモデルは昨年モデルとはいえ、今でも購入できるものが多いし、セールにかかって定価より安く買えるタイミングもある。もし気になるシューズがあれば、一度試してみてほしい。

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なぜシューズを複数買うのか
これについては、以前にも記事にしていて、詳しくはそちらの記事を見てほしいんだけど、簡単にまとめると次の点になる。
- 履き分けることでシューズの劣化が緩やかになり、結果長持ちする
- シューズのクッションが回復するのには48時間が必要と言われていて、同じ靴を毎日履くと怪我にもつながりやすい
- 練習メニューによって、最適なシューズを選ぶことができ、練習がより効率的に
もちろん人によって走る頻度は違うけれど、土日にまとめて走ったり、平日の朝ランを習慣にしているような連日ランナーなら、シューズは最低でも2足、多ければ3足あると安心。
同じシューズを毎日使うとクッションが戻りきらず、寿命も縮む。気分転換やコンディション調整の意味でも、ローテーションできる環境はかなり大きい。
一本勝負ではなく、用途や気分で履き替えられる体制を作ると、走りがもっと快適になる。
ナイキペガサス39
ここからは2022年に購入したシューズを紹介していく。

まず紹介したいのは、ナイキの中でも特に人気のあるペガサスシリーズ最新作「ペガサス39」。
前作のペガサス38に続き、迷わずリピート購入した1足。履き始めた瞬間から“あぁ、これこれ”と思える安定感がある。ジョグ用としての使い勝手がとにかくいい。
決して軽量シューズではないけれど、前足部のクッションがよく効いていて、スピードを少し上げたときの走りやすさも健在。ゆっくりでも速くても、気持ちよく走れる万能型の一足だと思う。
アディダス アディゼロ ジャパン7

こちらも前作のジャパン6に続いて購入した一足。
ジャパン6は、自分がこれまで履いたシューズの中でもトップクラスにフィットしたモデルで、おそらく「一番合っていた」と言っていいほどお気に入りだった。
その後継となるジャパン7は、前作から約15gの軽量化に成功。26.0cmで202gと、見た目以上に軽く仕上がっている。
前作の魅力を残しつつ、さらに磨きをかけたモデルという印象。
アディダス アディゼロ ボストン11

アディゼロボストンシリーズは、前作の10に続いて今回も購入した。
アディゼロシリーズは2021年に大幅アップデートされ、それまでの設計思想とはまったく異なるシューズへと生まれ変わった。その中でも変化が際立っているのが、このボストンシリーズ。
ボストン10では、それまでの薄底から一気に厚底へ路線変更。クッション性と反発のバランスを追求したモデルになった。
そしてボストン11も厚底仕様を継続。数グラムの軽量化が施されている程度で、基本的な構造や方向性は10から大きく変わっていない。
26.0cmで272gと重さはあるけど、走り出すとそこまで重さは気にならないし、ペースを上げると反発があってスピードが出しやすい。
ミッドソールにカーボンファイバーが入っていて、反発性がある分、底はやや硬めな印象。
初心者というよりは中級者向けなイメージ。
アシックス マジックスピード2

フルマラソン用として購入した、カーボンプレート入りのシューズ。
サイズ26.0cmで215g。エリートランナーが履くレースシューズとしては少し重めかもしれないけれど、初心者〜中級ランナーの目線で見ると、十分軽い部類に入る。
そして何より印象的だったのが、アシックスらしい安心感。軽さだけに寄せず、足をしっかり包み込むようなフィット感と安定性があり、「走り始めても不安がない」という感覚が強い。
さすが日本を代表するシューズブランド、といった仕上がりだった。
実際にフルマラソンでも使用し、見事にサブ4を達成できた。
でも、課題もあって、やはりカーボン入りのシューズの靴底はやや硬めに感じた。
これに関しては、自分の足がまだまだカーボンシューズには対応できていないとしか言えないけど、適応できた時はさらにタイムアップが期待できる。
HOKA ボンダイ 8

以前から気になっていたHOKAのランニングシューズを初めて購入した。
見た目が好みで普段履き用として買ったんだけど、「せっかくランシューなら一度くらい走っておくか」と思い、とりあえず試走。
履いた瞬間わかるクッション性と安定感は、さすがHOKA。走ってみても印象は変わらず、ふわっと沈んで返ってくる感覚が心地いい。ただ、ランニングシューズとしてはやや重ため。スピードを求めるタイプではない。
ということで、当初の予定通り普段履き用に落ち着いた。
とはいえ、普段履きにするには贅沢すぎる履き心地。ちょっとした外出や散歩でも足の疲労感が全然違う。
「疲れを忘れる」とまでは言わないけれど、走らない人にとっても十分価値のある一足だと思う。
【番外編】HOKA ORA RECOVERY FLIP

ランニングシューズではないけれど、夏用にHOKAのリカバリーサンダルも購入してみた。
EVA素材の分厚いミッドソールが効いていて、履いた瞬間から「これは楽だ」と思えるほどクッション性が高い。長時間歩いても疲れにくく、まさに“リカバリー”という名前にふさわしいサンダルだった。
自分は長く歩くことも考えて、トゥストラップ(親指ループ付き)のタイプを選んだけど、ちょっと外へ出る時や普段使いなら、ストラップなしのシンプルなタイプでも十分。
今年の夏は、そのストラップなしタイプを追加購入しようと思っている。
2022年のベストシューズはペガサス39

2022年に購入した5足のうち、もっとも気に入ったのはナイキの「ペガサス39」だった。
結局のところ、一番履いた時間が長かったのもこのモデル。走りに行く前にシューズ棚の前に立つと、気づけば自然とこれを手に取っている。そういう迷わず選べる存在って強い。
どんな日でも、どんなコンディションでも、スッと足に馴染んで違和感なく走り出せる。そういうシューズこそが、本当にいいシューズなんじゃないか――そう思わせてくれる一足だった。
クセがなく万能、そして安心感がある。
ランニングをはじめたばかりの人にも、すでに何足も履いてきた人にも勧められるモデルだと思う。
気になっている人は、ぜひ一度試してみてほしい。

