昨年の10月から今年の7月まで、10ヶ月連続で月間200km以上を走っている。それまで月間走行距離なんて150km超えたら走ったなって思ってたけど、それを大きく上回るのが当たり前に。ときには300kmを超えた月なんかもあったりして、自分でも何やってるんだろって感じ。
そんなサラリーマン市民ランナーが、月間200kmを走り続けることで得たものと失ったものを、経験談を交えながら紹介していきたい。
これから、走行距離を伸ばそうと考えてる人の参考になれば嬉しい。

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なぜ月間200kmを目標にしたのか
フルマラソンを完走目的で走るのならば、半年前から準備して月100kmを走ることができればおそらく達成可能。
でも、個人的にはせっかく走るのならばタイムにもこだわりたかった。
きっかけはフルマラソン3時間45分切りを達成するため

自分のそれまでのフルマラソン自己ベストは3時間56分。
この記録も初めてのフルで勢いのまま走り、最後の10kmはへとへとになりながら完走した、走りきったというよりはなんとかゴールにたどり着いたという感じだった。自己ベストを更新するためには今まで以上の練習が必要ということで、まずは質より量ということで、月間200kmを一つの指標にすることにした。
当初の不安や課題

もちろん、それまで走っていても150kmくらいだったこともあり、200kmを安定して走ることなんてできるのだろうか。という不安もあり、どうやって達成すればいいのか、という課題があった。
とはいえ時間とやる気というこの2つさえあれば達成できるだろうという、根拠のない自信も持ち合わせていた。
ランナー以外の感覚だと月100km走っていても変人レベルなのに、その倍を走るなんて完全に変態なのかもしれない。
10ヶ月続けて得られた変化
続けられたことによって、もちろんだけど、ランニングのレベルはアップしたと実感することができた。
フル・ハーフともに自己ベスト

なんといっても、目標であったフルマラソンの自己ベストは問題なく達成できた。
しかも、それまでの記録を15分も短縮できた。
ハーフマラソンに関しても、2分更新できたので、このくらいのレベル感だと走った距離は裏切らないと自信をもって説明できる。
- フルマラソン(びわ湖マラソン2025) 3時間56分→3時間40分
- ハーフマラソン(宇治川マラソン2025) 1時間44分→1時間42分
体調と体重の変化

体調に関しては、変わりなく大きく体調を崩すことはあまりなかった。距離を走れるようになったからか、以前よりも疲れを感じにくくなったかな?という程度。ただし真夏は別で、全然走れないし疲れる。
体重についてもほぼ変わりなく、61kg〜63kgを行き来してばっかりで、フルマラソンに挑むために1週間禁酒と食事管理をしたときは60kg台に落ちていた。結局走る距離よりも食事制限をしなければ痩せないという事がわかった。ちなみに、その期間以外は制限することはなく、好きなものを食べて飲んでと摂生はほぼしていない。
メンタル面

走ることが習慣になったことによって、走るのが嫌だなとか面倒だなと思う機会は格段に減った。当たり前になったことで、むしろ走らない日が何日も続くと気持ち悪いとさえ思うほどに。
頭がスッキリするとかはよく言うけど、慣れすぎてこれについてはどうなのかはわからない。
ただ、なんだかんだ走ると疲れるので寝付きは良くなった。そういう意味でもメンタル面には良い影響があったのかも。
月間200km走り続けて失ったもの
得られた物があると同時に失ったものも当然ある。
時間

失ったという表現は好きではないけど、犠牲にしているなと感じるのが時間。
ランニングってサクッといって終わるって思われてるけど、実際は結構時間を使う。
10km走るだけでも、1時間にプラスして準備に10分、帰ってからのシャワーと着替えに20分と、毎回1.5時間を費やすことになる。これを週5回もすれば7.5時間と社会人が一日仕事をしているのとほぼ同じ時間。
体力

もちろん走る前と比べれば体力は間違いなくついている。ここでいう体力は、どっちかっていうと疲れのこと。やはり、朝走ると疲れるし、夜遅くに走ると興奮して寝付きが悪くなったりもする。年齢とともに疲労回復には時間がかかる。
お金

これも失ったというより必要経費。なんだかんだ月200km走るとシューズは3足くらい用意したいし、お気に入りのウェアを着てテンションも上げたい。特に夏場なんかは塩分タブレットや給水も必須。走るだけと思われているランニングも、実際はけっこうお金がかかる。
ただ、ランニングギアって走りたい気持ちを後押ししてくれる投資でもある。だから気に入ったシューズやウェアにはしっかりお金をかけるようにしている。
継続するためにやった工夫
月間200kmは気持ちだけでは続けられない。とはいえ、8割以上は気合だけど、試行錯誤もしていた。
時間帯を固定する

走れるときに走るっていうのができれば必要ないんだけど、やっぱり生活リズムは人それぞれで、走る時間をあらかじめ決めておくのがいい。自分は基本的に朝に走ることが多かった。理由は、家族のことを気にせずに走れるから。夜になると一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったり、寝たりと生活をともにすることが多い。この時間は個人的にも大切にしていて、一番自由なのが朝だった。
小雨や雪でも走る

大雨だと大雪だと流石にはしれないけど、小雨や雪なんかは気にせず走っていた。初めは走りたくないなとか思ってたけど、走ってみると意外と気にならない。暑い季節の雨とかは逆に涼しくて気持ちがいい。雪道も地面が固まってると逆にグリップがあって走りやすかったりもする。
シューズが汚れるのが嫌だったりするから雨用のシューズを用意しておくのもアリ。
練習メニューはジョグ一択

走るのが嫌にならないために基本的にはジョグしかしてなかった。自分のペースだと冬場で5分50秒、夏場だと6分20秒くらい。調子が良かったりすると速くなることもあるけど、気持ち的にもしんどいインターバルや閾値走なんかはあまりやらなかった。というのも、スピード系の練習だと距離も稼げないし、しんどいしで乗り気になれない。
ほぼジョグばっかりだったけど、それでもフルもハーフも自己ベストは更新できた。無理なく続けることを優先したのが結果的に良かったんだと思う。フルマラソン3時間45分切り(サブ3.75)の走力ならジョグだけでも達成できる。
貢献度の高かったシューズ・ギア
失ったモノの中でも書いたけど、シューズとギアには惜しみなく投資した。一部を紹介していく。
シューズは3〜5足をローテーション
アディゼロ SL2
万能型シューズで、とにかく一番履いた一足。ブラックカラーで汚れを気にせず使えて950km走破。
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ホカ リンコン4
軽くてスイスイ進む感覚が気に入っている。550km走破で、SL2と並んで二枚看板。
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アディゼロ ジャパン9
スピードに優れた超軽量シューズ。基本練習メニューはジョグ一択だけど、スピードを出して走りたいときや気まぐれのポイント練習で使用。
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アディゼロ ボストン13
ジョグからポイント練習やレースでも活躍してくれるシューズ。カーボンロッドがしなやかな反発性をサポート。
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アシックス マジックスピード4
主にレーシングシューズとして使用していた。3つほど大会に出場したけど、すべてこのマジックスピード4を着用。
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季節ごとに役立ったウェア
【オールシーズン】ノースフェイス マルチポケットパンツ
季節関係なく、この1年はこれしか履いていない。デザイン性はもちろん、なによりも収納力が神レベルだった。
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【秋冬】ノースフェイス ロングスリーブハイブリッドGTDメランジクルー
前面にナイロンの切り替えがあり、前からの風を防いでくれるのが特徴。
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【冬】ノースフェイス エニータイムウィンドフーディ
特に寒い日は、これを1枚羽織るだけでぜんぜん違う。
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【秋冬】CW-Xエキスパートモデル3.0
今日は軽快に走りたいけど、ロングパンツだとゴワゴワして嫌というときに使えるのがロングタイツ。CW-Xは高価なものが多いけど、これは比較的手頃な価格帯。
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必須だった小物
【オールシーズン】ガーミン255
走るためには欠かせないGPSウォッチ。最近では走るから記録するからではなく記録するために走ると目的と手段が逆になっているような気もする。
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【オールシーズン】ノースフェイス アクティブライトキャップ
自分は基本的に帽子を着用する派で、夏は日差しよけ、冬は防寒対策とどんなときでも着用している。この帽子は、深くかぶれるうえに鍔も長めと実用性がよく、ロゴも控えめなところが気に入っているポイント。
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【秋冬】オレノ アームスリーブ
冬場のランニングはロング丈Tシャツも使用するけど、半袖シャツで走る日もしばしば。そんなときに着用していたのが、このアームスリーブ。メリノウールを使用していて、軽いのにあたたかい。暑くなったらまくり上げればOKで、体温調節もばっちり。
乾燥機にかけられないのが玉に瑕。
【夏】ソフトフラスクボトル
年中といえばそうなんだけど、特に夏場は水分補給が欠かせない。
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【夏】塩分タブレッツ
こちらも完全に夏限定。もはや御守りレベル。
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まとめ
月間200kmを10ヶ月も続けると自分でもさすがに走りすぎかな?と思うことがよくあった。周りからも距離は言ってなくても、とりあえず走ってる人ってイメージは持たれるし、完全に変人扱いされている。
とはいえ、走ることが嫌いではないし、走ることによって得られたものも多い。
- フル・ハーフの自己ベスト更新
- 走力アップ(サブ3.75圏内)
- メンタルの安定、ストレス解消
- ブログのネタ(レビュー・考察)
- 時間(平日も休日もラン優先になりがち)
- お金(シューズ・ウェア等への投資)
- 他の趣味に使う余裕
ということで、8月は200kmに黄色信号が灯っていて、達成は微妙だけれど今後もできるだけ200kmは、走る距離の指標として続けていきたい。